国鉄時代はキヨスク(Kiosk)の名で知られた駅の売店。
私鉄では特に名称がなく売店と呼ばれていました。
最近ではコンビニ風になった売店も多くなりましたね。
新聞やたばこをさっと買うには本当に便利でした。
私が駅で勤務していたころは駅周辺にコンビニなんてなく、ちょっとした買い物は売店で済ませることが普通でした。
改札口にいると夕方になれば夕刊を1~2紙、明けの朝には朝刊を1~2紙を売店の販売員さんが持ってきてくれたものです。
そういえば駅長所在駅の場合は夕刊紙などを含めて7~8紙は届けてくれていましたよ。
「大阪日日新聞」は今でも発行しているようですが、今は廃刊となった「大阪新聞」「関西新聞」「新大阪」なんて新聞も届けてくれたのでよく読みました。
小さな駅の小さな売店の場合、販売員の中高年女性とすぐ顔見知りになって、いろいろと得することが多かったですよ。
中でも得したのが漫画の読み放題。
売り物の週刊誌をいつも貸してくれるのです。
売り物ですから折れたりしないよう慎重に扱う必要はありましたが、販売員さんによっては
「今日はどの漫画を読む?」
って聞きに来てくれたりもしましたから。
学生の頃より駅勤務をしていたころのほうが漫画を読む機会ははるかに多かったです。
でもその分こちらもお手伝いしたりもしていましたけどね。
例えば新聞は朝早い時間にビニールで包まれた状態で、新聞輸送のおじさんが駅売店の前にポンと放り投げていくのです。
新聞ごとにくるまれた状態なのでその数は意外に多いのです。
読売・産経・朝日・毎日・報知・デイリー・サンスポ・・・
なのでその新聞の束を売店の前に並べておき、販売員さんがやってきたらくるまれた新聞をほどいたりもしましたよ。
それで新聞を1~2紙もらい、ついでに缶コーヒーを買ったりして。
今思えば、小さな駅ではご近所づきあいのような感じで過ごしてました。