私はいまは勤務していた私鉄沿線ではなく、別の沿線に住んでいます。
なので滅多に勤務していた会社を利用することはありません。
しかし昨日久しぶりに所用があったので元勤務先だった路線を利用しました。
私が運転していたころと比べて、車両はかなり新しいものが入ったなぁって印象を受けました。
でも車両の特性なのかただ運転が下手だったのかは分かりませんが、起動時も制動時も変な衝動が気になりました。
用事が終わって駅へ戻ると、乗務員時代に一緒に仕事をした1歳年下の人が改札に座っています。
向こうも私に気付いて声をかけてきたので、しばらく改札の前で立ち話をしました。
てっきりこの人は運転士を続けているだろうと思っていたのですが、運転中によそ見をしていたというクレームが入り、しばらくの間乗務から外されて日勤教育を受けさせられて駅勤務となったそうです。
本人が駅勤務を希望したから会社がその意向に沿って異動させたという形を取り繕っていますが、実際には駅勤務を承諾するまでは日勤教育が続けられるという一方通行の罰なんです。
組合も本人が希望したからという会社側の意向に沿うことしかしませんから、乗務を外されて日勤教育を受けることになった時点で乗務員はみな腹を括るんです。
その駅は日中は一人勤務です。
休憩は管区内の各駅を1時間ずつ担当する休憩回りの人が来た時に取れます。
この駅にはエレベーターが設置されていますが、車いすの方が乗降される時には乗降用の板を持ってホームへ行かねばなりません。
その際には改札の窓口を閉め切って走り回るそうです。
でも聞くところによると、改札を閉めて車いす対応でホームに行くことは別に何とも思わない。
それ以上に嫌なのがこれなんだと指差した方向を見ると、改札の窓口内の天井に防犯カメラが設置されています。
一応名目上は駅係員が暴力行為を受けたとか、改札に置いてある現金が奪われたなど、犯罪の抑止のために設置されています。
でも実際には監視カメラであり、管区の駅長室内から監視をしていて仕事ぶりを見られているとか。
この監視カメラによって、駅係員が仕事を1ヶ月以上外されて教育を受けたということも1回や2回ではないというのです。
もちろん明らかにサボっているケースもありますが、旅客の案内のためにパソコンで検索していただけなのにというケースもあるようです。
「早くに別の部署へ異動して、早期退職して正解ですよ」
会社を辞めてからよく元同僚に言われる言葉です。
「でも金払いは良いからお金に困ることはないだろ?退職したら大変だぞ」
といつも返すのですが
「でもお金をもらえても精神的に病みそうで・・・」
昔の鉄道の現業はホントに楽してお金がもらえていた、そんな職場でした。
でも今はねぇ。。。