通過汽笛・昔は駅通過時に汽笛を吹鳴する規則がありました

前回の弊ブログで車掌が吹鳴する閉扉予告の手笛のことについて記しました。

その記事を書きながら、昔は駅通過時に汽笛を鳴らすことが規則に明記されていたことを思い出しました。

今回はその話についてです。

 

 

その駅に停車する列車はホーム端で汽笛を鳴らすことはありませんでしたが、通過列車は通過することをホーム上の旅客に知らせるために汽笛を鳴らすことと規則に明記されていました。

※会社によってはこのような規則が無かったかもしれませんが、関西の大半の私鉄では明文化されていました

それも車掌の手笛と同様に上りと下りで鳴動方法が違っていましたし。

長短長(パーン、パン、パーン)と鳴らすのが上りで、短長(パン、パーン)と鳴らすのが下り。

ホームにかかる少し前からホーム端までに鳴らすことになっていました。

 

 

今のように電子ホーンが無い圧縮空気による爆音の汽笛だけだった時代です。

私が乗務員になったころにはすでにこの規則は無くなっていましたが、新人の車掌だったころには数人の運転士が通過汽笛を鳴らしていました。

※ほかにも規則や内規から削除された項目を、ずっと続けていた乗務員はたくさんいました

正直言って全通過駅で通過汽笛を鳴らすのは面倒だろうと私なんかは思っていましたが、古い助役などに話を聞いてみると

「あの通過汽笛を鳴らすことにあこがれを持っていた」

という方々がたくさんいましたので、それなりのステータスシンボルではあったのかなと思います。

 

通過列車が接近するたびに鳴らされる汽笛がうるさいとの苦情もでてきたことや、ホームに列車の接近を知らせる放送や電光掲示の設置によって消えていったようです。

 

 

それにたいして今ではホーム端で汽笛を鳴らすと苦情が来る時代になりました。

撮り鉄の一部だとは思いますが、駅通過時に汽笛を鳴らしたことについてのクレームをTwitterなどに書き込む人っていますよね。

写真を撮っている人は安全だと思っていても、運転士側から見れば危険な行為だと感じることが多いので、警笛を鳴らされたってそれは仕方がないことです。

※足は点字ブロック内でも上半身やカメラが出ていれば警笛を鳴らされるのは当然です

そもそもホームは写真を撮る場所ではなく、列車への乗降のための場所であるという基本的な認識が欠落しているとしか思えないです。

撮り鉄ではなく一般の旅客でも点字ブロックを越えてホームの際を歩く人が多くなり、警笛を鳴らさざるを得ない場面がホントに多くなっています。

※ホーム稼働柵やホームドアなどが増えてマシにはなってくるかもしれませんが

 

 

昔は今よりたくさんの細かい規則(通常業務におけるきまり)があったわけですが、本当にかなり簡略化されてきています。

その反面事故や故障などの異常時の対応方については、昔とは比べ物にならないくらい細かく規定が定められています。

この細かな異常時対応の方法についての規定はほぼすべてが本社の事務方の人が作ったのか、実際の現場においては不都合な部分も多くなってきている気がします。

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