遅延証明書もペーパーレス化

正式には遅延証明書のはずですが私が駅で勤務していたころは遅延証明書とは呼ばずに、延着証明という事が多かった気がします。

お客さんからも延着証明と言われる方が多かった気がするけど。

 

最近知ったのですが、一部の鉄道会社では紙の遅延証明書の発行をやめたそうですね。

これまでは駅で受け取る紙の遅延証明書と、HPでダウンロードする遅延証明書の両方が利用できる会社が多かったのですが、HPや鉄道会社のアプリからダウンロードするタイプだけにするとか。

コロナ対策という側面から、極力接触機会を少なくしようという意味もあります。

大きな駅になると遅延証明書を受け取るために長蛇の列となることも珍しくなく、電車は遅れるし証明書をもらうのにまた並んで時間がかかるというのは、あまり良い状態とは言えませんし。

しかし実態は印刷費のほか保管費もそこそこかかることのほか、遅延証明書を配布する人員も当然必要になります。

その人員を本来の職務に振り向けるほうが得策と考えている面もあるのでしょうね。

 

 

遅延証明書を発行するときには、運転指令からどの程度の遅延が発生しているのか情報をもらいます。

駅長室などには運転指令から運行状況についての報告が電話などでありました。

でもお客さんから言われる遅延時分と、運転指令に聞いた遅延状況っていつも違いが出るのです。

なので遅延証明書を手渡すときには

「何分くらい遅れていましたか?」

とお客さんに聞いて、言われた時間の遅延証明書を手渡していました。

トラブル回避のために。

さすがに5分くらいの遅れになのに、1時間遅れていたと言われてそのまま手渡すことはなかったのですが、それでも10分とか15分くらいの証明書は渡していました。

 

 

何分の証明書を何枚発行したのかを報告書に書かなきゃいけなくて、結構それが大変でした。

大きな駅とか乗換駅となると遅延証明書の発行枚数がかなり多くなるし、長蛇の列になってくると何枚補充して何枚渡したのなんて正直分からなくなるんです。

大きな駅の場合は報告書の記載は助役の仕事なのですが

「何枚渡したのかくらいは数えておけ!」

って怒鳴られたりしていましたし。

 

 

駅長所在駅の場合は改札よりも駅長事務室での発行枚数のほうがはるかに多かった。

「延着証明のお客さんがそろそろやってくるから、駅長室の前で配って中に入ってこないようにしろ」

っていっつも言われていました。

列車の遅れって理由の如何を問わず、駅員をとりあえず罵倒したい人というのが少なからずいます。

文句を言ってストレスを解消しようとしているのかな。

この手の人を駅長事務室内に入れちゃうと、とにかく納得するまで帰ろうとしない。

説明して謝ったところで納得しないのです。

金銭や物品などが欲しいのでしょうが、ホントに要求すればすぐに警察へ連絡できるのですが、この手の人はずる賢いから自分からは絶対に要求しない。

なので駅長事務室内へ入れちゃうとややこしいから、門前払いを行う要員として駅長事務室の前に立って延着証明書を渡すのです。

駅長事務室の出入り口の前に立って、中に入れないようにブロックするわけです。

 

 

ざっと遅延証明書について書かれたwebを見てみたのですが、遅延証明書を後日駅で受け取ることができると書かれていることにビックリ。

会社によっては規定で何日後まで受け取ることができると決めているようですが、私が勤務していた会社ではそんな規定なかったし。

少なくとも駅長事務室や改札で勤務していて、何日前の遅延証明書を発行してほしいなんて依頼されたこともない。

これもHPからは1か月以上前の遅延証明書をダウンロードできるらしいから、わざわざ駅で頼まなくてもいいから便利と言えるかも。

 

 

遅延証明書が必要な人って会社勤めの人がほとんどで、入試のシーズンだと学生も取りにくることがあります。

そういった方ってたいていはスマホを持っているから、HPでダウンロードするほうが便利で楽かもしれません。

スマホを持っていない人はどうするんだろう?

紙の遅延証明書の用紙もおそらく廃棄しちゃうだろうし。

ちょっと疑問です。

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