会社でもらった運行標識版などを今も持っていたら・・・
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会社でもらった運行標識版などを今も持っていたら・・・

JR北海道がオークションとして出品した「北斗星」のヘッドマークが、なんと271万円で落札されたというニュースを読みました。

さすがに東京と北海道を結んだ超人気の寝台列車のヘッドマークですね。

しかしこのオークションの入札開始額は100万円からだったそうで、私なんかにするとちょっと無茶な価格設定だと感じてしまうのですが、実際に落とされた額からいえば妥当な金額だったという事でしょうか。

 

 

以前に今思えば倉庫整理でお宝ゲットのはずなのにと言う記事を書いたことがあり、昭和50年代の私鉄なんて運行標識版なんて邪魔モノ扱いだったことを考えると雲泥の差ですね。

私が駅勤務時代ですから昭和50年代の中ごろ(1980年の初め頃)の話ですが、この頃から少しずつ車両に表示幕を装備した車両が登場しています。

そうなるとそれまで使われてきた運行標識版の活躍が少しずつ減少していき、倉庫に眠る枚数が増えていきました。

 

運行標識版を使用するのは乗務員なのですがその管理は駅で行っていたため、必要がなくなった運行標識版は駅の倉庫に入れられていました。

不要になった備品類はかごの中に無造作に入れられており、当時はほぼ男のみの職場だったこともあって少々汚くても放置されていました。

不要になった備品ですからあくまでゴミですからね。

 

その当時の首席助役の一人はすごくきれい好きな人で、あまり休んでいる人がいなくてシフトに入れずあぶれた若手の駅員が駅長事務室に数人いると

「若い衆がたくさんおるから倉庫整理しよか」

といって、倉庫内の整理に駆り出されていました。

ハサミ(改札で切符に穴を空けるパンチ)、アルバイト用のジャンパー、古くなった助役や首席助役などの腕章、なぜだか運転士用のスタフ、古いダイヤグラム、合図用のカンテラ、運行標識板などなど

とにかく使わなくなったから取り合えず放り込んでおけとばかりに、様々な不要になった備品が大量に入っていました。

そして倉庫整理に駆り出されるたびに

「そこら辺のモノ持って帰ってくれ!」

と百貨店の紙袋にいろいろなモノを入れられては持ち帰る羽目に。

 

特にイヤだったのが運行標識版でした。

その大きさ以上に重たいのがイヤでね。

昔の運行標識版は金属製でかなり重たく、そんなのを毎回数枚ずつ持ち帰らされるのです。

特急やら臨時やら今では設定されていない区間の標識版やら、ホントに大量に持ち帰っては電車好きの友達に全部あげてましたからね。

そういえば合図用(手信号用)のカンテラは子供が小学生時代に、家に昔のモノがあれば持ってきてほしいとかいうのに持っていかせて、見事に壊されて返却されたこともあったっけ。

そのカンテラは今はとある喫茶店に飾られています。

 

さすがに北斗星のヘッドマークほどの金額は付かないにしても、もらった運行標識版やカンテラにハサミなどを今オークションに出せば、いいお小遣いにはなったでしょうね。

もったいないことをした・・・

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