乗務員時代には制帽のあごひもを使ったことがないけど

乗務員時代には制帽のあごひもを使ったことがないけど

阪神電車の運転士は今でも制帽のあごひもをして乗務しているのかな?

聞いた話ですけど、阪神電車で運転士が制帽のあごひもをするのは、気を引き締めるために行っているとか。

今から運転をするぞと気合を入れるって感じなのでしょうか。

 

ちなみに私がいた会社では、乗務員が制帽のあごひもを利用することはありませんでした。

運転士はともかく車掌はあごひもを使うほうが良いと思うのですけどね。

車掌は列車がホームから進出するときには、ホーム上の旅客の安全を確認するために出発監視を行います。

身を乗り出して確認するわけですが、たいして強くない風であっても制帽が頭からふわっと浮き上がり、気が付いたら飛んで行ってしまったという経験を持つ車掌も少なくはないはず。

そう考えると車掌は制帽のあごひもを着用して出発監視をするっていうのは理にかなっていると思うのですけど。

制帽のあごひもを使用すると、見た目はあまり良くないかもしれませんけどね。

 

私は駅員や乗務員をしている時に制帽のあごひもを使用したことはありませんが、助役になってからはたまに使用していました。

助役になると線路内での作業も増えてくるのですが、雨であろうと強風の日であろうと関係なく線路内での作業を行います。

例えば標識類の清掃や交換、標識を支えるための支柱の設置、軌道内に飛ばされてきた飛来物の撤去などなど。

徒歩点検といって数駅軌道内を歩いて異常がないかを目視点検することもありましたし。

※私は乗務区の助役でした

駅の助役ならば転轍機(ポイント)の点検や塗油作業で線路内に入ることもありますし、助役以上になると線路内作業が増加します。

この手の作業を行うときに、風で飛ばされそうだといちいち制帽を押さえていては作業がはかどりませんから、制帽のあごひもを使用することが必然的に増加していきます。

 

制帽を長期間使用するものの、駅員や乗務員はあごひもを使用することがありませんから、あごひもをさわることも滅多にない。

緩むのが嫌だからたまにあごひもを締めることはあっても、伸ばすことはまずない。

そんなあごひもを乗務員の時に何の気なしに伸ばしてみたら、ほこりが溜まっていてメチャクチャ汚い。

それを見てからはたまに伸ばして掃除するようになりましたけど。

 

使いもしないのに、あごひもなんて不必要だろうと思って取り外したことが運転士時代にありますが、あごひもの無い制帽ってすごく格好悪い。

すごく間延びしたように見えるのです。

あごひもは使用しなくても制帽を引き締めて見せる効果もある、ような気がしています。

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