新入社員がやってくる季節
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新入社員がやってくる季節

私が在籍していた会社では、現業職に配属される新入社員は3月20日前後に入社します。
そしてその翌日から教習所などでお勉強の日々をすごします。
本社勤務となる総合職などは4月1日に入社でした。
いまも現業職に配属される人は入社日が早いのかな?
私は駅勤務→車掌→運転士→助役と33年とちょっとを現業職で、その後3年ほどを事務職で過ごしましたから、ほぼ運輸系の現業職のことしか知りません。
電気や車両など他の現業職の人がどのような新入社員生活を送っているのかも知りません。
同じ会社に勤めているとはいっても、他の部署のことってホントに何も知らないんですよ。

 

 

改札勤務をしていると、新入社員の人たちがはにかみながら改札を通過していきます。
「こんにちは」とか「お疲れ様です」なんて挨拶をしながら通過していく人もいますが、ほとんどの人は会釈程度だったかなぁ。
なので改札に座っている私も会釈程度。
私が新入社員の頃も、改札を通過する時はペコリとする程度だったと記憶しています。
でも改札を通るときに
「今年入ったんか?」
なんて声を掛けられるとなんだかうれしかった記憶があります。

私が在籍していた会社では制服通勤が基本で、さすがに通勤時に制帽は被っていませんでしたが、その雰囲気から新入社員だってすぐ分かるんですよね。

ちなみに当時の運輸部門の部長クラスの人も制服制帽で通勤していて、制服通勤が当たり前って感じだったのです。

 

 

その後制服が変わり制服通勤はしなくなったのですが、なぜだか新入社員や教習所に通っている人は制服通勤を強いられていました。
そして教習所に通う新入社員は改札内にいるときは制帽も着用していました。
そんな新入社員が数人でホームに立っているとき、なぜだか必ずすることがありました。
それは
とにかく運転士に敬礼をしてくるのです。
停車列車に対しても通過列車に対しても、一列に並んで運転士に敬礼してくるのです。
決まりでも何でもないんだけど、これは毎年春の恒例行事になっていました。

敬礼をされた運転士も新入社員に対して敬礼をして返すのですが、ほとんどの新入社員はニコッて笑顔を返してきます。
運転士に敬礼をされたらやっぱりうれしいのかな。

私は新入社員のころに運転士に対して敬礼なんてしたことはありませんが、すごく真面目そうな人とマニアっぽい人たちは敬礼をしていたような気がします。
私は新入社員のころから少しばかり捻くれて(ひねくれて)いたのかもしれないですね。

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