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車内補充券

一番楽しかった車掌の仕事は

私が車掌をしていてもっとも楽しかったこと。
それは車内補充券の発券でした。
ドアを開閉するのも車掌らしい仕事なのですが、これは楽しいというよりは緊張感を持った仕事だったので、楽しさを感じたことはなかったです。
車内への放送も最初は緊張したけど、慣れてくると別に何とも思わない感じでした。だからたまに駅名を間違ったりするのですが・・・

 

車内補充券の発行業務

私が勤務していた会社の補充券は複写式でボールペンで記入するものでした。
記入といっても、印刷されている駅名に印を付ける程度でしたが、それでも車掌の仕事をしているなって実感が持てたのです。
でも通勤路線だったために滅多に車内へ入ることはなかったのですが、たまに散歩がてら昼間の閑散とした車内に入っていけば、1人や2人には乗り越しで声をかけられました。
あと意外と車掌のいる最後部までやってきて、補充券を求める乗客も多かったですね。

 

車内補充券が欲しい乗客も

夏休みや春休みになると、補充券欲しさに買いに来る人もよくいましたよ。
たいていは
「すいません、1区だけ売って欲しいのですが・・・」
と言いながらやってくるのですけど
「集めてるの?」
と聞いてハイと答えれば、子供料金で切符を切っていました。
半額で済むのだからそのほうが良いだろうと思っての行動でしたが、今思えば迷惑だったのかもしれないなと思ってみたり。

 

車掌が車内補充券を持たなくなった

いつ頃からでしょうか、車掌が車内補充券を持たなくなったのは。
車内補充券だと自動改集札機に投入できないため、わざわざ係員がいる出口へ行かなければ出場できなくなったことと、精算機の設置が進んだこと。
最近だとICカードを使って乗車する人が増えたため、車内補充券の重要性が低下したのでしょうね。
効率化や合理化が進んだ現代では仕方がないのだろうと思いますが、昭和の時代の乗務員としては、どことなく味気がなく殺風景な印象を受けてしまいます。

 


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車掌
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