乗り物酔いだったり、体調が悪かったり、夜間だとお酒を飲んで。
電車に揺られるうちに気持ち悪くなってきて、嘔吐してしまうことってあります。
それはそれで仕方が無いことなのですが、できればトイレの便器で、ホーム上に手洗い設備があればそこでも良いのですが、とにかく水で流せそうな所ならばありがたい。
でも実際には電車の床やシートに嘔吐したり、ホームや階段などに嘔吐されることのほうがどうしても多い。
だからと言って掃除しろなんて言いませんが、でも嘔吐したことを伝えてほしい。
車内ならば車掌に一言言ってもらえれば良いけど、車掌のいる位置が遠い時などは下車駅の駅員でも構いません。
とにかく一言言ってくれれば、嘔吐物の処理の手配が迅速にできますので。
ただし緊急事態ではありませんので、車内非常通報装置(非常ボタン)は使わないでください。
私が運転士時代に1度だけ嘔吐物が車内にあるからと、車内非常通報装置を動作されたことがあります。
なぜ非常ボタンが押されたのかがわからず運転再開にてこずっていたところ、非常ボタンを押した人とは別の人が「嘔吐物を見て非常ボタンを押して、別の車両に移っていった」との証言があり「原因はこれか!」って叫びそうになったことがあります。
夕方のラッシュの時間帯で、ダイヤがガタガタに・・・
また駅のホームや階段で嘔吐した時も、駅員に一言言ってください。
何も言われなければ嘔吐物が存在することを駅員や乗務員は知らないまま、長い時間放置してしまうことになりますから。
2022年4月18日午前8時14分後ごろ、JR九州の鹿児島線・香椎駅で下り普通列車の車内で嘔吐(おうと)物を処理する車内清掃を行って、同8時35分現在列車に遅れが出ている。
なんて記事が出ていました。
処理に手間取ったのか、朝のラッシュ時間帯だったから他の乗客に嘔吐物が掛かって大変だったのか・・・
通常の処理ならば1~2分の遅延で済むと思うけど。
今は感染症のことなどを考えて、嘔吐物処理剤など薬剤を使うことが多いのかもしれませんが、私が在籍していた会社では、私が会社を辞める時点では薬剤は使っていませんでした。
床の場合は「おがくず」または「新聞紙」を嘔吐物の上にかけて、水分を吸わせてからほうきではき取っていました。
シートの場合は「新聞紙」で水分を吸ってからほうきではき取り、ビニールのカバーを被せていたと思います。
車内の場合は清掃要員を列車無線で手配してからの処理、駅の場合は基本的には駅員が処理していました。
でも乗務員も新聞紙などを嘔吐物に被せておくくらいはできるので、乗務員室には常に2~3組の新聞紙は用意していました。
用意と言っても、網棚に残された新聞紙を拾って乗務員室に置いておくだけでしたけどね。
春先は新しい生活をスタートさせた人も多く、精神的にしんどくて貧血を起こす人や倒れる人、それに嘔吐してしまう人も多い。
外と違って車内は混んでいてムシムシしていて、乗車しているうちに気分が悪くなる人もいらっしゃると思います。
ただ嘔吐しただけならば、先ほども書いたように非常ボタンは使わないでください。
ただし倒れた場合やしゃがみ込んでしまった人がいるときは、非常ボタンで乗務員に知らせてください。