JR新宿駅の改札内で、薬を自販機で販売する実証実験が開始されました。
薬の販売にはいろいろな条件があって、第一類に分類されている薬を販売する際には、必ず薬剤師による情報提供や説明が必要だったりします。
第二類には薬剤師による説明は努力義務として必要とされ、第三類や医薬部外品は薬剤師による説明は不要となっています。
かぜ薬、解熱鎮痛薬、胃腸薬などは大半が第二類に相当していて、薬剤師や登録販売者がいなければ販売できないそうです。
そこで自販機の設置場所近くのドラッグストアの薬剤師等が専用端末を使用して説明をしたりするそうです。
私なんかが真っ先に思うのは、下痢止めの薬を置いてほしい!
テレビのニュース映像を見ると下痢止め薬が入っており、これならば旅客だけではなく駅員や乗務員からの引き合いもあるかもしれないです。
乗務区にも薬箱は置いてありますが、あくまでケガに対するものだけで絆創膏に包帯や消毒液など。
昔は正露丸など胃腸薬や風邪薬も置いていたのですが、管理の問題などから置かれなくなりました。
また処方された解熱鎮痛剤(ロキソニンなど)も入れていた時期がありましたが、法律上いろいろと問題になるようなので割と早く撤去された記憶があります。
なので乗務員は個人個人で必要な薬を用意して、各自のロッカーに置いていました。
私は下痢止めのほか鎮痛剤や風邪薬として葛根湯などを置いていました。
で、問題は駅に常備されている薬です。
薬箱は従業員(駅員)用と旅客用で厳密に分けられていて、中身も全く違う構成になっていました。
従業員用の薬箱には会社が法律に従って入れられている薬のほか、各駅の駅員が日常的に使う様々な薬、それこそ風邪薬、胃腸薬、解熱鎮痛剤などを持ち寄って入れていました。
持ち寄ってというか、年に2回ほど会社の健康保険組合が無償で薬を配布していたので、家では使わないという人が駅の薬箱に入れていたのです。
薬の配布は私が会社を辞めるよりずっと前になくなりましたけど。
旅客用の薬箱ですが、こちらにはケガをした時用に絆創膏、消毒液、包帯などが入っているだけ。
内戸袋詰めや扉当たりなどで負傷した旅客を救護するための薬箱ですから、それら以外の藻は基本的に入れていません。
たいていは救急車を手配して、病院へ行ってもらうことが多いですから。
胃腸薬として正露丸は入っていた記憶がありますが、旅客に使用したことはおそらくなかったような気がします。
他にも鎮痛薬としてバファリンが入っていたかな。
とにかく薬を飲ませたことで旅客の体調が悪くなった場合などを考えると怖いですから、外傷の治療に用いる薬以外は使っていなかったです。
ちなみに乗り物酔いの薬は入っていなかった記憶があります。
薬の自販機の実証実験が終わり、駅をはじめSAや道の駅などにも広がれば良いのにと本当に思いました。