7月2日20時31分頃名古屋駅において、名古屋発東京行きこだま754号の気笛が鳴りっぱなしになって、運転を取りやめるという珍事が起きたとか。
入線時にホーム端で気笛を鳴らしたところ、そこから40分間にわたって鳴りやまなくなった。
そこで運休として、後続のこだまを三島行きから東京行きに変更して対処したとか。
今まで気笛が鳴らないというトラブルには遭遇したことがありますが、鳴りやまないなんてトラブルはさすがに経験がありません。
ペダルを戻しても空気の流れをシャットアウトできない状態になったのかな。
新幹線ならば電気接点も関係してくると思うから、処置が大変だったのかなとは思いますが。
コックを切るとか、電気関係のスイッチ(NFB)を切るなどの処置をしてとりあえずは鳴らないようにしたのでしょうけど、気笛が使えない状態では列車として使用できませんから、運休という手段になったのでしょう。
私の場合は出庫点検時に気笛がまったく鳴らないことを発見。
ペダルを目いっぱい踏み込んでも全く鳴らない気笛。
ペダルの下にある点検口を開けてコックを動かしてみたものの全く鳴らないために、車庫信号所へ連絡して車両の振り替え措置となりました。
ちなみに空気によって鳴動する気笛がダメになったのですが、電気で鳴る電気笛は正常に使用することはできていました。
ただ私が勤務していた会社では電気笛はあくまで補助装置の位置付で、気笛とは空気で吹鳴する気笛を指しており、電気笛だけ使える状態では列車の要件を満たさないとされていました。
空気で鳴らす気笛は警笛として認められるけど、電気笛は例えば入駅時にホーム上の旅客に対して注意喚起するものといった使い方。
列車が入ってきていますよと、知らさせる程度のものという感じ。
ホーム上の旅客に危険を知らせる場合、例えば接触する危険性が高いと判断した場合には警笛として空気で吹鳴する気笛を使用することとなっていました。
今は取り扱いが変わってるかもしれませんが。
何せ電気笛を装着している車両があまり無かった時代に運転していたもので。。。
私ではないのですが、気笛のペダルを踏みこみ過ぎて壊した運転士はいました。
たぶんその方は普段から目いっぱい踏み込んで気笛を鳴らしていたと思うのですが、線路内の作業員に警笛を鳴らしたところ、ペダルが元の位置に戻らない。
普通なら今回の新幹線と同じく気笛が鳴りっぱなしになるところなのに、この時は踏み込んだ位置にあるのに気笛が鳴らなくなった。
聞いたところによると、運転中に立ち上がって全体重を乗せるようにペダルを踏むと辛うじて鳴る状態だったとか。
とてもじゃないけど警笛なんて発することができず、途中の駅から助役を添乗させて運転を継続し、途中の駅で車両の振り替えを行っていました。
あと変わったところでは、あまり雪の降る地域ではないため気笛が雪に弱く、気笛のラッパの中に雪が入り込んで詰まって鳴らなくなるということもありました。
10cmも雪が積もるほど降れば、まず気笛は使えなくなっていました。
ひょっとすると雪で詰まるよりも、寒さで凍ってダメになっていたのかもしれませんが。
なので雪が少し強く降る時には、5分に1回くらいは気笛をならして雪を飛ばせとの指示が出ることもありました。