トイレが詰まって水浸しに
駅勤務の時にイヤだったのがトイレのトラブルです。
私が駅にいた昭和50年代の駅のトイレって、お世辞にもキレイだとは言えないケースの方が多かったですね。
ニオイもひどくて汚くて、でも我慢できないから仕方なく利用する人の方が多かったような気もしますよ。
そんな汚いトイレが使用中止になるケースで多かったのが、異物を流されて詰まってしまうことでした。
特に女性トイレで多かったのですが生理用品を流そうとして詰まってしまい、そこに水を流してくれるから水があふれかえって水浸しになるのです。
水浸しになっている水だってキレイだとはいえないものです。
一つの個室だけを使用中止にしてすめば良いのですが、このケースではトイレすべてを使用中止にする以外どうしようもない。
小さなごみ箱をトイレの入り口真ん中に置き、社名だけが入った真っ白なポスター用紙に手書きで
「トイレは異物が詰まり水浸しで使用できません 駅長」
と書いてごみ箱に張り付けるのです。
案内でてんてこ舞いに
最初にも書きましたが、駅のトイレを使用する人って仕方なく利用する人が多かったと思うのです。
汚いけど仕方がないって感じで。
なのに駅のトイレは使用中止になっている。
たいがいの人はこちらに文句を言ってきますよ。
「ほかにはどこにトイレがあるの?」
「こんな所にいないで早く修理しろ!」
私は水道工事の技術なんて無いから修理なんてできるわけがない。
こういう時は駅長所在駅へ電話して応援に来てもらうしかありません。
トイレの案内だけでてんてこ舞いになるからです。
キレイなトイレのほうがトラブルが少ない?
私が勤務していた駅管区にもキレイなトイレが設置してある駅がありましたが、不思議とトイレがキレイな駅では汚物が流されて詰まるといったことがありませんでした。
詰まらされるのはいつもニオイがひどい駅のトイレでしたね。
まだ汲み取り式のトイレの駅の方が安心して勤務できたかもしれないです。