11月23日のことですが、大阪環状線京橋駅の外回りホーム上屋の蛍光灯が落下しているので、外回り電車の運転を取りやめているという情報が朝のテレビで流されました。
蛍光灯が落ちただけだろ?
って当然思ったのですが、何やら合計8本の蛍光灯が落ちている。
さらに上屋を支えている支柱にも亀裂が入っているって、ただ事じゃないなと思いながらその情報を見ましたが、結局は5時間半ほど外回り電車の運転を休止し、亀裂の入った支柱を補強する応急処置を行ったとか。
上屋が作られて数十年は経過しているでしょうから経年劣化とともに、最近は上屋に吊るすようように行先表示機などが設置されたりと、もともと上屋が作られたころには想定していなかった使われ方がしているのかなと思ったりもしました。
JR(旧国鉄)だけではなく私鉄の中にも、開業後あまり手を入れられることなく使われている駅設備って多いと思います。
私が勤務していた会社にももちろん古い駅設備はたくさん残っており、いろいろと苦心していますよ。
一番多いのが雨漏りですね。
ホームの真ん中にドバドバと雨水が降り注いでくる駅もありましたし、雨どいにゴミが大量に詰まっていて、一ヶ所から滝のように雨水が落ちてくる駅もありました。
車掌をしていると被害にあうんですよ。
出発監視をしていると滝のように雨水が落ちている所が見えるわけで、そこだけをうまく避けないと上半身びっしょりになりますからね。
蛍光灯が落下したという経験はありませんが、上屋に吊るされた電照式の時刻表がホーム上に落下していたということを一度経験しました。
運転士になってからのことですが、駅に停車中にお客さんから
「そこ時刻表が落ちて割れてるぞ」
「急に落ちてきたじゃないか、当たったらどうしてくれる!」
って感じで複数の方から苦情を受けました。
車掌に駅員を呼んでくるように依頼してから列車無線で状況報告。
あとは駅に任せて出発しました。
後で聞いたのですが、電照式の時刻表を吊るしている金具が錆びてしまい、先行の通過列車の風圧で落ちたのではないかということ。
私はそれ以来、上屋に吊るされている時刻表や行先表示機、時計などの下は絶対に歩かなくなりましたよ。
だって運悪く落ちてきたら・・・
こういうことがあった後に、全駅で上屋から吊るされている物の安全確認を一斉で行えば信用できるのですが、そんなことをした形跡もないですしね。