仕方がないと思いながらも、心のどこかでイヤだなって思いも捨てきれずにいた駅勤務時代。
車掌になってもその思いはなかなか変わることはなく、運転士になってようやくあきらめが付くようになりました。
私の通勤の手段は基本的に自動車またはオートバイでしたが、状況によっては電車も利用していました。
12月31日から元旦にかけて終夜運転を実施するようになってからは、12月31日の出勤は絶対に電車だったように記憶しています。
普段ならば終電が出た後に勤務が終わり電車での帰宅が不可の場合でも、終夜運転のおかげで電車で帰れますからね。
12月31日って夕方になるといったんひっそりとします。
平日ならば学生で混雑し、休日ならば行楽帰りの人でごった返す夕方の時間帯の各列車ですが、12月31日だけはホントに別って感じな雰囲気でした。
ちょっと暗くなってからはオールで遊んだり、12月31日からお参りしようとする人でまた混んでくるのですけどね。
お正月にあちこちからお参りのためにくるような神社仏閣がない駅で勤務していると、12月31日の夜遅い時間はウソのように人がいなくなります。
ホントに静まりかえってただボーっと改札にたたずんでいるだけ、そんな感じになります。
ただ駅長(管区長)所在駅の駅長室などは、初詣対策のトラメガ(拡声器)やロープを準備するなど割と普段と変わらずバタバタしていました。
乗務区の場合は勤務時間がバラバラのために、かなり早い時間から
「良いお年を」
なんていう挨拶が飛び交っていました。
午前0時を回り元日になったとたんに
「旧年中はお世話になりました、本年もよろしくお願いします」
という挨拶が飛び交います。
乗務前に
「良いお年を」
といって乗務しに行き、乗務を終えて乗務区に戻ってくるといきなり
「旧年中はお世話になりました、本年もよろしくお願いします」
ただ仕事をしていただけで、年を越したという実感がない中でこの挨拶は最初は変に思いましたよ。
今年最後はたわいもない話になってしまいましたが・・・
1年間どうもありがとうございました。
じわじわと訪れてくださる方が増えており、感謝の気持ちでいっぱいです。
来年も思い出しながらいろんな話をご紹介できたらと思っております。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
こうすけ