私は駅勤務を2年しかしていませんので、駅勤務時代にはダイヤ改正は1度しか経験していません。
その1度のダイヤ改正でお客さんにかなり怒られた経験があります。
改札に座っていると初老の男性が近寄ってきて
「なぜお前のところは、人がいつも使っている電車をなくすんだ!」
いきなりこんなこと言われたってこちらは意味が分かりません。
よーく話を聞いてみると
前週まで走っていた支線から本線へ直通する列車のダイヤが変わってしまい、今朝いつも通りに駅に来たら走っていなくて会社に遅れそうだったというのです。
たしかに毎日のように利用していた列車の時間が変更された場合、その列車に乗るように生活のリズムまで変えなくちゃいけないから大変なんですよね。
でも過去にも何度も鉄道会社のダイヤ改正は経験しているハズで、駅にはダイヤ改正を告知したポスターが貼られていたり、列車でもダイヤ改正に関する放送が流れているハズなんですけどね。
それでも毎回ダイヤ改正のたびに駅ではこのような苦情を受けると言います。
改正ではなく改悪じゃないかと言われたことも覚えていますよ。
車掌になってからも、始発駅でホームに立っているとよく文句を言われましたよ。
一番覚えているのが、ダイヤ改正で新しい列車種別が登場した時に言われた文句です。
「この電車の停車駅はどこ?」
中年の女性にかなり上から言われました。
そして停車駅を告げると
「ここ(始発駅)から○○までの止まる駅は△△(例えば急行とか)と同じでしょ!ややこしいから△△のままにしといて!」
私もまだ若かったのでムキになってしまい
「○○駅から先の停車駅が違いますから△△のままでは混乱します」
たぶん車掌に反撃されるとは思っていなかったのでしょうね
「私は○○までしか乗らんから関係ない!とにかくややこしいから△△に戻して!」
その女性はかなり怒りながら電車に乗り込んでいきました。
ダイヤ改正直後によく言われた文句はほかに
「いつも座れていたのに、ダイヤが変わって座れなくなったやろ!」
「前より着くのが遅くなって、いつも乗り換えてた地下鉄に乗られへん!おかげで家を今までより早く出なあかんやろ!」
「ポスターには時間短縮って書いてあるけど、前より遅れて着くから全然短縮になってないやろ!」
車掌をしていてダイヤ改正後に言われるのはだいたいこんなところですね。
文句は言ってこないけど、やたらと睨みつけてくるお客さんもダイヤ改正後しばらくの間は多いような気がします。