JR東海の車両から運転制御装置など盗まれる 東海道線3本運休 窃盗で捜査という窃盗事件があったそうです。
JR東海の島田駅に25日夜~26日早朝に停車していた2車両から、運転を制御する装置や警報器などが盗まれた。
停車していたではなく、留置していた車両というのが正解だと思うのですが・・
方向幕をはじめ運転台周りの部品が盗まれたようで、乗務員室のカギを開けて侵入したようですね。
JR東海の車両がどうなのかは知りませんが、一般的に乗務員室の側開き戸って忍び錠で開けるものが多く、この忍び錠の形状って各社でほぼ同じだったりするんですよね。
私が駅勤務のころはよく運行標識板が盗まれました。
まだ昭和の時代でしたから運行標識板を掲げて走行する列車がそこそこあったのですが、一定数を用意しているハズなのに朝になると減っている。
一度なんて夜中にゴッソリ盗まれてしまって、翌朝の運用に支障が出たこともありましたからね。
そういえば車掌の時にもあったかな。
終点に着いてエンド交換しますよね。
反対側の乗務員室にたどり着いて標識板を確認しようとすると無いんです、標識板が。
すぐ運転士にインターホンでそのことを知らせると
「さっきまで付いてたぞ!」
エンド交換しているわずかの時間の間に盗まれてしまったのです。
運転士になってからもありましたよ。
駅に留置中の車両の制動試験や起動試験しようと乗務員室に入ると、いつもと雰囲気が違うのです。
いつもここにあるはずなんだけど・・・列車無線の受話装置がなくなっていました。
他にも何か盗まれているのではと乗務員室をくまなく見ていくと、ワイパーのスイッチとか標識等の電球などがなくなっていました。
何せ私が勤務していた会社では、駅などに留置している車両への施錠の実施ってまだ新しい出来事でしたからね。
かなり無防備なことを知っている朝ラッシュ時に活躍するアルバイト学生の中には、駅や車両のさまざまな備品類を盗み出して売りさばいていた者もいましたからね。
ホームにある乗務員休憩所内に侵入して、置いてあった運転時計を盗み出して鉄道グッズを扱うお店に売りさばいたりもしていましたからね。
セキュリティをもっと重要視して、とりあえずは忍び錠を使わないようにすることから始めるべきと思います。