昨日何気にYahoo!ニュースを見ていたら、こういった見出しがありました。
JR九州の停電、ナメクジ1匹が原因「聞いたことないトラブル」
5月30日午前JR鹿児島線門司~スペースワールド駅間と日豊線小倉~城野駅間の上り線で停電が発生した。
当然ですけど停電を起こした原因を調べて対策を行わないと、今後また同じことが原因で停電が起きた場合会社としての信頼問題に直結します。
その原因を突き止めて22日に発表したのですが原因はナメクジ!
鹿児島線小倉―門司駅間の線路脇に設置された継電器箱内から焦げたナメクジを発見。
ナメクジが隙間から継電器箱内に入り、回路をショートさせて停電に至ったのではないかということらしいです。
さすがにナメクジが原因で列車が止まったというのは初耳ですが、動植物が原因で列車の遅延や運休につながることは珍しくはないですね。
最近は鹿やイノシシといった大型の動物と衝突して車両や設備の破損、遅延や運休になるケースが多くなっています。
私は大型の動物との接触というと鳥の鷺(サギ)くらいで、あとは犬や猫にハトにスズメにミツバチくらいで、特にダイヤを乱すような要因にはなっていないです。
大型の動物は接触すれば当然被害が出るのも分かると思いますが、小さな動物でもダイヤを乱す原因になることがあります。
例えばポイントに亀が挟まって転換できなくなり、ダイヤが大幅に乱れたというものがJR西日本で昔ありました。
私が勤務していた会社では、飛んでいたハトがパンタグラフに接触して変形してしまいそのままでは運行できなくなったことも。
他のパンタグラフから電気の供給を受けることはできますが、壊れたパンタグラフをそのままの状態で列車を走らせると、その壊れたパンタグラフがどこかに接触して他の機器の故障はおろか、ホーム上の旅客や沿線を通行している人や車などにも影響が出ることが考えられます。
当該列車がいる区間を停電させてから乗務員が屋根に登り、ロープでパンタグラフを縛るといった作業が必要になってきます。
あとはカラスが架線柱に巣を作ることがあるのですが、巣作りの材料に針金ハンガーなど金属製のものを使うことがあり、架線に触れてショートしてしまって停電するといったこともありました。
その他には沿線に植わっている木から落下した毛虫がレール上にいくつもいると、当然ですが列車が踏みつぶしてしまいます
その場所が上り勾配だった場合、後続の列車がその現場に差し掛かると空転して勾配を上れなくなることも。
私ではなかったのですが、毛虫を踏み潰した個所で空転がひどくなりノッチを入れっぱなしにしていたら、今度はオーバーロードしちゃって停電させてしまった。
そんな実話もありますからね。