10月からの消費増税に対応した運賃改定を国交省に一斉に申請した鉄道各社。
JR北海道だけは経営再建分を上乗せして申請しているので平均11.1%の値上げとなっていますが、他社は基本的に増税分だけを反映させるようです。
といっても現行の消費税が8%でそれを10%に上げるとなると、1円単位で調整することになります。
関東ではIC料金は1円単位なので比較的転嫁しやすいと思いますが、一般的に10円単位となる運賃や料金にきちんと増税分だけを反映させるのは難しいですよ。
となるとあまり上がらない運賃・料金の区間もあれば、増税分以上に上がってしまう区間もでてきますよね。
さっき数社のHPを見たのですが、今回申請した改定運賃の詳細がすでに掲載されています。
申請と同時に掲載したのでしょうね。
こういうところを見ると昔とはずいぶん違うなぁって感じます。
私が駅にいたころって携帯電話なんてまだなく、パソコンだって今ほど一般的なものではありません。
なので申請した改定運賃の詳細を利用者が知ろうとすれば、駅へ問い合わせる以外方法はありませんでした。
しかし現場で働く駅係員に申請した運賃改定の詳細なんて知らされることはありませんでした。
たいていはニュースや新聞を見て
“へぇ、運賃改定の申請をしたんだ”
と一般の利用者と同じ程度の知識しかない状態で駅で働いていたんですよ。
すると必ず駅係員に食って掛かるお客さんが出現するのです。
「自分の会社の値上げについてなんで何も知らないんや!」
怒鳴られようが、睨みつけられようが、冗談抜きで本当に全く何も知らなかったのですよ、昔の駅係員って。
運賃改定を申請してから1週間くらいで値上げに関するパンフレットが各駅に配布されます。
お客さんもですが、駅係員もそのパンフレットを隅から隅まで目を通し、疑問点を駅長所在駅の首席助役が集めて現場の事務方のトップを経由して本社へ質問を投げかける。
その回答がきてようやくお客さんに答えられる状態になっていたのです。
でも答えられるようになってからも文句ばかり言われてねぇ
「値上げする前にお前らの給料を下げろ!」
※私らヒラは安月給ですよ。。。
「俺はこんな値上げなんか認めてない!」
※そりゃあなたに認めてほしいとは会社も言っていませんし
「値上げするんやったらよその電車に乗る!」
※他社も同じように値上げしますけど
今も運賃改定前になると文句を言いに来る人っているのかな?