少し歩いて我が家の最寄り駅の近くに行った。
何年前からかは知らないけど、複数ある改札のうち1か所を除いて無人化されている。
私が勤務していた会社ではないので詳しいことは分からないけど、昔はどの改札へ行っても数人の駅員がいたように思う。
窓もカーテンも閉められて、ご用の方はインターホンで話しかけるように書かれた小さな看板だけが駅のお守りしているよう。
昔は手持無沙汰な駅員が座っていて、時折あいさつしていたような気がする。
自分自身が駅勤務を経験しているので思うのだけど、昔の駅って町を代表するような場所でした。
それこそ周辺の道路での落とし物が届けられることもよくあったし、駅周辺の道案内だって駅がその役割を担っていたし。
待ち合わせする人もいたし、改札口の近くにある黒板(掲示板)をきれいに消したりチョークを補充するのも駅員がしていたし。
電車には乗らないけど掲示板だけ利用する人も多かった。
今は改札に人がいないから、周辺の落とし物を持ってくることもないだろう。
その前に拾わないのかな。
駅周辺の道案内はスマホで地図を見るほうが正確だし。
待ち合わせする人は今でもいるだろうけど、駅の掲示板なんて今の若い人は知らないかもしれないですね。
何だか駅が町を代表する場所ではなくなり、ただ電車に乗るための場所に格下げになったような気がする。
私が駅へ行ったのは電車に乗るためではなく、駅の横にあるコンビニに用があったから。
そういえば最近は電車に乗る機会が激減している。
何かを買うために電車に乗って百貨店へ行くなんてここ数年しておらず、ほぼすべて通販でことが足りているし。
しかしいくら平日の日中だとは言え、あまりにも閑散としすぎている気がする。
駅員も客もいない駅なんてもう存在価値自体が無いのかも。
そういえば私が駅勤務をしていた夏の季節って、打ち水を頻繁にしていました。
乾燥してホコリっぽくなるし、何より打ち水をすることで少しは涼しくなりますからね。
大きなターミナル駅ではもちろん打ち水なんて昔からしていないと思いますが、多くの中間駅では打ち水なんて当たり前のようにしていたのですけど。
駅員がいても打ち水なんてしていないようだし、もちろん改札口に駅員がいないのだから打ち水なんてやりようがない。
打ち水をして涼しさを得て埃っぽさを解消すれば、改集札機も汚れが付きにくくなるんですよ。
それでも昔は改集札機や券売機の雑巾がけは朝と夜の2回は必ずしていたなぁ。
今は駅員がいないから雑巾がけもしていないのかもしれないですね。
日に数回雑巾がけをしてもけっこう汚かったんだけど。
これからも都市部の駅では駅員がさらにいなくなり、地方では路線ごと無くなるところが増加しそう。
駅が残っても機械だけになって駅員はおらず、ただ改集札機が並ぶだけ。
電車に乗っても自動放送だし、そのうち運転も自動になって、ただ監視する人が遠くにいる乗り物になっていくのかな。