著書・小説「まだまだ半人前の駅員だから」について
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著書・小説「まだまだ半人前の駅員だから」について

著書の紹介

著書・小説「非鉄なオレの鉄道会社勤務日誌-2: まだまだ半人前の駅員だから」の紹介のページです。

入社から約半年が経過し、試雇という立場から正社員になったところから話は始まります。

 

内容紹介

1981年3月に入社し6カ月が経過して試雇から正社員へと変わった前編から続きます。

無茶苦茶な命令や言動などに振り回される、商都電鉄という私鉄に入社して駅勤務を行う咲本光太郎
そのたびにカフェのマスター井ノ森に気持ちの持ちようや考え方などの助言を受け、少しずつ人として成長していくのだが、商都電鉄の駅員としてはなかなか馴染めずにいるし、自身も染まりたくはないと思っていた。
光太郎は小中学生時代に「いじめ」や「からかい」を受けたことで他人を信用することが怖かったのだが、井ノ森と恋人の松雪真梨子にだけは心を開くことができるようになっていく。

・顔見知りと友達と親友
世間で根性がないとされる人も、その人の心の中に持つ決して譲れない部分を守ろうとするのならば、それは実は根性があるのだと井ノ森に諭されたり、顔見知りと友達と親友について光太郎が求めるものと相手の考えとのギャップについての助言を受ける。

・荒唐無稽な上司の命令
あまりにも常識はずれな助役の言葉に光太郎は憤慨して、改札口で助役と罵り合ってしまう。

・彼女を駅の寝室に……
昼間から駅の寝室に彼女を招き入れる先輩駅員。光太郎がこの先輩駅員と組んだ時にも寝室へ招き入れるのだが、その時に巡回の首席助役がやってきて……

・立ち食いそばで無賃乗車
電車賃を数十年間に渡って支払わず、隣の駅の立ち食いそば屋へ行くと言っては自動改札を突破していく旅客。

・半人前だから離れ離れしか選べない
恋人真梨子の父が新しい赴任先となる北海道へ、家族揃って転居するという事態に。それまでずっと単身赴任をしていたため母も揃っての転居に賛成する。恋人真梨子と離れ離れになることしか選べない光太郎。

・写真だけの結婚式
鼻ら離れになっても大丈夫だとの光太郎の言葉だけでは信用できない真梨子。そこで井ノ森と相談してフォトウェディングを画策する。

・重たい左手薬指の指輪
それまでは胸ポケットにしまい込んだ真梨子の写真に手を当てることで冷静さを保とうとしていた光太郎だが、フォトウェディングの時から左手薬指にはめているリングの重さに気付く。

・内勤見習と師匠
駅長室の内勤業務は昔からの名残によって一般の駅員は就かないことになっていたが、内勤専任だった二人の反抗によって一般の駅員も就くことになった。その見習に就いた光太郎の〝師匠〟はまともに仕事を教える気もなく、ただ〝師匠〟という地位に就きたかっただけだった。

・しばしの別れと成長
恋人真梨子がついに家族とともに北海道へと旅立つ時がやってきた。二人は少しだけ離れ離れになるけど、必ず真梨子を迎え入れられるように成長すると光太郎は誓う。

 

ライトノベルではありませんので挿絵などはありませんが、小説としてはかなりラフな感じで読みやすく書き上げていきました。
駅での助役や先輩社員が巻き起こすさまざまなトラブルですが、私が駅勤務時代に周囲で巻き起こった実話をベースにしています。どの話が実話なのか、どこまで本当に起こったのかは内緒にしておきます。

カフェのマスターが主人公にいろいろと助言するわけですが、その多くは今の時代を生きている方にとっても有益な話になるでしょうし、悩みを抱えている方にとってほんの少しですが、良い方向へと進みだせるそのきっかけになればと思い書いています。これまで生きてきた中で、こういう考えや思いを持っていればもっと楽に生きていけたのではないか、そんな思いを文字にしています。

もちろん単純に昔の駅の無茶苦茶さを知っていただくだけでも楽しいと思います。

街道海月

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