運賃改定が発表された時と実施されてから
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運賃改定が発表された時と実施されてから

思うことなどなど

今後しばらくは運賃改定が続く

JR東日本の運賃改定はマスコミなども大々的に取り上げていたし、非難の声がかなり大きかったようですが、値上げされるのは2026年3月の予定で、まだ1年以上あります。

JRだけで言えば25年春はJR北海道・九州がそれぞれ平均7.6%と15%の改定となり、JR西日本は大阪環状線に区分されていた区間を電車特定区間と統合し、さらに電車特定区間の範囲を広げる運賃体系の見直しを実施し、これまで運賃が低く抑えられて区間では値上がり、新たに電車特定区間に加わった区間では値下がりとなるケースもあるようです。

中には戦略的に特定の区間を対象に値下げをする社局もあるようですが、昨今の電気・燃料代の高騰、人員不足と人件費の上昇(でも働いている者への還元は…)などによって、さすがに今の運賃体系を維持し続けるのは厳しくなっています。今後数年間は運賃改定のほか料金(特急料金や施設利用料など)の改定、定期券の割引率の見直しなどが続いていきそうです。

 

 

運賃改定(値上げ)が発表されると

私が駅で働いていたころとは違い、運賃改定を国交省に申請するのと同時にHP上に改定内容と改定に至った原因なども記載されます。これならば駅で勤務していて問い合わせがあっても、その内容を見ながら答えることができます。

私が駅で働いていた時代には携帯電話なんてまだなく、パソコンだって今ほど一般的なものではありません。テレビなどで報道された改定運賃の詳細を利用者が知ろうとすれば、駅へ問い合わせる以外方法はありません。

しかし現場で働く駅係員に申請した運賃改定の詳細なんて知らされることはありませんでした。

ニュースや新聞の報道を見て
「へぇ、運賃改定の申請をしたんだ」
と一般の利用者と同じ程度の知識しかない状態で駅で働いていたんですよ。

すると必ず駅係員に食って掛かるお客さんが出現するのです。
「自分の会社の値上げについてなんで何も知らないんや!」
怒鳴られようが、睨みつけられようが、冗談抜きで本当に全く何も知らなかったのですよ、昔の駅係員って。
この当時(80年代初期のころ)は運賃改定を申請してから1週間くらいで、値上げに関するパンフレットが各駅に配布されます。
お客さんもですが、駅係員もそのパンフレットを隅から隅まで目を通し、駅員らの疑問点を駅長室で集約して現場の事務方を経由して本社へ質問を投げかける。
その回答がきてようやくお客さんに答えられる状態になっていましたから。

でも運賃改定が発表されると駅長室に入ってきたお客さんたちが
値上げする前にお前らの給料を下げろ!
※私らヒラ社員はかなりの安月給ですよ、給与明細を見せましょうか…。

俺はこんな値上げなんか認めてない!
※そりゃあなたに認めてほしいとは会社も言っていませんし…。

値上げするんやったらよその電車に乗る!
※並行して走る他社さんも同じように値上げしますけど…。

今は駅でこんなことは言われないとは思いますけど、Xなどで好き勝手言われますからね。

「モノみな上がっているご時世だからしょうがない」ではなく、これほど大幅な値上げについては、年金生活者や貧困層の移動の自由を損なうのではないか、という観点からも、多角的に、かつ丁寧な議論が必要では。

こんなこと言うのならば、右に倣えで値上げを繰り返す食品会社に先に言えばいいのに。移動の自由の前に食べる物が高くなり買いづらくなるほうが問題じゃないのかな。

 

 

運賃改定が実施されると

運賃改定の発表から実際に改定されるまでには数カ月の期間があり、駅員や車掌にいやみったらしく文句を言う人はどんどん減っていくのですが、実際に改定されるとまたいやっみぽく文句を言う人が現れてきます。
ただ中には値上げされたことを知らない人もいて、そういう人とのやり取りもなかなかなもので…。

改札で座っていると、
「機械にお金を入れたけど切符が買えないけど、ちょっと見てくれる?」
このケースではそのほとんどが中年女性で、明らかに券売機がおかしいといった顔をしてやってきます。

券売機の裏面に表示されている投入された金額を確認してから、
「いくらお金を入れられました?」
お金を入れたものの途中で詰まってカウントされないことも少なくはないので、確認のため聞きます。

「○○円よ、○○駅までは○○円でしょ?」
券売機裏面に表示された金額と同じですが、
「○○駅までは△△円で、少しお金が足りないようなのですが」
「どうして? 先週は○○円だったでしょ?」
「申し訳ありません、数日前に運賃改定を実施しておりまして、○○駅までだと□円上がっているんです」
「そうなの? 知らなかったわ」

本当に知らなかったのだとは思いますが、嫌味だった可能性も捨てきれず…。

 

車掌をしていて運賃精算のために声をかけられ、補充券を切って精算額を伝えると、
「高くないか? 〇円だろ?」
「運賃改定で○○駅までは△△円ですので、差額は□円になります」
「全然知らかったわ、あっ、そー。いいなぁ、お前らは切符代をあげて給料も上がるから。俺らは取られてばっかりなのに」
完全に嫌味を言うための運賃精算でしょうね。わざわざ最後部の乗務員室へやってきて、車内に響き渡るような大声で言われてましたから。

 

でも今はSuicaやICOCAなど交通系ICカードやクレカをタッチして乗車する方が大半だから、値上げされて今までよりたくさん引き落とされていても気付かない人のほうが多いのかな。
とにかく昔は文句と嫌味が多かった…。

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