正月明けの通勤通学ラッシュ
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正月明けの通勤通学ラッシュ

今日明日くらいから学校も新学期が始まり、普段通りの朝ラッシュがやってきます。

夏休み明けと違って正月休み明けは、通勤客も通学客もほぼ同じ日から普段の生活が始まるので全体的に動きがかなり緩慢になります。

今日明日の朝ラッシュの時間帯は電車の遅れが目立つかもしれないですね。

乗り降りにかかる時間がいつもより長くなる傾向にありますし、車掌だって久々にラッシュを担当するからドアの開け閉めのタイミングが微妙に遅かったりもします。

そして運転士だってラッシュの運転の勘が戻ってくるまでは慎重にならざるを得ませんから。

運転士をしていて久々の通勤通学ラッシュの列車を担当します。

いつものラッシュを担当しているときと同じポイントでいつもと同じようにブレーキを掛けます。

※今は電気指令式ブレーキが主流ですから同じステップ数を投入します

それなのに客室内ではお客さんがそのブレーキ力に耐えられなくて、進行方向に向かって体がつんのめってしまいます(慣性の法則)

すると運転士の後方からドドドドド・・・というお客さんが前方に倒れてきそうな、ものすごい音と振動を感じちゃいます。

お客さんも久々のラッシュの電車なので

“いつもこの辺りでブレーキがかかる”

という体感的に感じていたものを忘れてしまっていて、いつもならば事前に足に力を入れて踏ん張れるのに慣性の法則に負けてしまうのです。

このドドドドド・・・という音と振動を体験した運転士は

“もう少し早めに緩めのブレーキをかけなくちゃ”

いつもより遠い地点から緩めのブレーキをかけることで、制動距離と制動時間は当然伸びていきますのでこれだけで遅れが生じるわけですね。

こうして遅れて駅に到着した列車ですが、お客さんも乗り降りに時間がかかり、車掌もドアを閉めるタイミングがやや遅れて・・・

これを繰り返していくうちに、終点では相当な時間の遅れが生じてしまうわけです。

 

終点のターミナル駅に到着した時に降りてくる人の顔を見ていると、本当に疲れ切った顔をしている人が目立ちます。

それとともに、女性の中には晴れ着を着て通勤している人も見かけます。

あの満員の電車で、しかもドドドドド・・・という全体が前方につんのめっていく中で晴れ着を着ていたの?って思うと、ちょっと不思議に思ったりもしたものです。

またお土産を手にした人も目立つんですよね。

田舎に帰っていたり、旅行に出かけていた人が職場へお土産をもって行くのでしょうか。

こうして運転士も休日ダイヤ(紋日)から平日ダイヤへと頭の中を切り替えていくわけです。

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