東海道・山陽新幹線の指定席用の回数券は2022年3月末で発売を終了し、自由席用の回数券は発売区間を縮小します。
在来線ではJR九州がすでに回数券の発売を終了し、JR西日本ではICOCAエリア内の回数券の発売を昨日9月30日で終了しました。
その他私鉄では西鉄や京阪で発売を終了しています。
※通信教育向けの学割回数券など一部は残っています。
回数券って便利でお得な制度で、普通回数券は11枚つづりで料金は10枚分。
そして有効期限は3か月もあるので、月に1~2回ほどは往復利用するといったたまに利用する人には最適でした。
またグループで乗車する際にはみんなで分け合って使えたし、本当に便利でした。
学生の時には定期券を買うほどの期間ではないってときには、よく回数券を利用していましたしね。
表向きはICカード(ICOCAやSuicaなど)の普及によって回数券の利用者数が減っていることや、さらにICカードの利用者を増やすことで回数券に用いられる券紙やカードを減らすことも考えられているようです。
ただJR九州などはハッキリ言っていますが、できるだけ割引制度のある乗車券類は販売したくない、運輸収入を確保をしたいのが本音なのでしょう。
またたくさんの乗車券類をそろえることでその分の事務経費がかかってきますから、できるだけシンプルにしたいという事も理由にあるでしょうね。
これまでにも何度か書いてきましたが、私が駅勤務の頃って回数券はすべて窓口などで駅員から購入するスタイルでした。
私は私鉄でしたので国鉄のような利用駅を指定した回数券ではなく、区間別(1区とか2区とか)の回数券だったのですが、それでも毎日発売した枚数と売上金を報告書に記載し、売上金は乗り越し精算のお金とは別に管理する必要がありました。
回数券の補充は、駅長所在駅にある出納係(計算係って言っていたっけ?)または巡回に来た助役などに申し出て、回数券の売上金と交換でもらわなきゃいけなかったですから、管理が本当に面倒でした。
※回数券を受け取るという言い方はせず、回数券を買うという言い方をしていました。70円区間の回数券が切れそうだから、巡回に来る助役に持ってきてもらって買ったわ、みたいな。
これに時期によっては割引乗車券なんかも混じってくるから、本当に面倒だったなぁ。
そういえば手回り品きっぷも窓口販売だったし、それぞれの種類ごとにお金や切符類の管理が必要でしたからね。
ICカードで決まった区間を往復したり、時差通勤の時間帯に利用すればポイントがもらえるそうですけど、1か月単位だからこれまで月に1~2回だけ利用していた人にとっては、回数券が無くなるのってぜんぜん得しないんですよね。