JR九州で8年ぶりに社長が交代するとの報道がありました。
現場で働く人間には直接関係が無いように思われる方もいると思いますが、実際にはかなりの影響があるんです。
私が勤務していた会社の話ですけど
私が会社に在籍した間には何人もの社長が交代したわけですが、ある新しい社長が就任したとき、最初に呼びかけたのが経費の徹底した節減でした。
とにかくすごくケチ。
メモ帳をわざわざ購入して使うのではなく、使用された紙で裏面が白紙のままのモノを使え!
ってことで、信号所で毎日使われる列車の発着時間が書かれた表の裏面は白紙ということで、毎日その用紙を4分の1に切ってはクリップで止める作業が駅長室内勤者に加わりました。
たまにお客さんに行先までの列車の時間などをメモ書きして渡したりするのですが、そんな時までこの使用済みの用紙を渡すことに。
裏面にはT#12001 09:21:15 ② 09:22:00 +15” なんて印刷されている用紙を手渡されて、お客さんはどんな感想を持ってのかなって今になって気になりますね。
また別の社長が就任した時には一騒動ありましたしね。
その新社長が各管区の駅長にあいさつ回りするために列車に添乗していた。
たしか4月に就任してこのあいさつ回りはGWのちょっと前に行われた記憶があります。
GW前だったけどかなり暑くて、すでに列車には冷房が入れられていた。
するとその社長が
「4月に冷房なんて入れるな!」
と激怒して本社経由で各乗務区に指示が入ったのです、空調装置の使用禁止についてとする指示が。
すると助役から全乗務員に対して、冷房や送風などを入れるなと指導が入ったのです。
中には反発して冷房を入れていた車掌もいたのですが、ホームに張り付いていた助役がスイッチを切るように指導したことで全乗務員が怒っちゃって。
その日は終日冷房を入れなかったのですが、日中はかなり気温が上昇し、車内での急病人が多発してとんでもないことになりました。
もちろん乗務員へ直接暑いと文句を言う旅客もいましたが、全乗務員が本社の指示で入れられないと拒否したものだから、今度は駅や本社へ苦情が殺到。
翌日には冷やしすぎないように適宜使用してほしいなんて指示が出されましたからね。
こういうのは小さなことなのですが、社長が交代すると仕業の見直しが指示されるなど多くな変更もあったりします。
それとこれは私がいた会社だけかもしれませんが
社長が交代すると、社長就任祝いとかで金一封が配られる風習がありました。
ずっと続いていた風習ですが、ケチ臭い社長が就任して以降は何も配られなくなりました。
勝手な指示より金一封の配布をやめたことのほうが、社員の反発が大きかった気もします。