小さな鳥居が乗務区の屋上に
私が所属していた乗務区の建物の屋上には小さな鳥居と小さな祠(ほこら)があり、お正月には課長クラスが参拝します。
昔は寮の敷地内に設けられていたのですが、寮の廃止と土地の売却に伴って移転されたものです。
私が所属してた路線の車庫内の一角にも小さな祠と鳥居が設けられていますが、そちらは車両課などの方が維持管理しているのかな?
他の乗務区や工場などに鳥居や祠があるのかは分かりませんが、耳にしたことがないので、ひょっとすると私が所属していた路線だけかな。
それだけ私が所属していた路線は祟られていたのかも……
乗務区屋上の小さな鳥居と祠ですが、近くの神社の分社だそうで、そちらの神社の神主さんが年に数回は見えられているようです。
ちなみに乗務員の多くはその存在を知っているのですが、実際にお参りした人はほとんどいないと思います。
屋上への入り口は常に施錠されていて、自由に入ることができませんから。
ちなみに私は助役になってからお参りしました。
助役が月に一回程度は祠の周りの掃除などを行っていて、その際にお参りするのです。
小さな池の名前
寮の敷地内に分社が祀られていた場所は中庭のような場所で、その当時はわりと社員が行き来していました。
そしてその小さな祠の横には小さな池があったのですが、なぜか皆が〝むじこ〟と呼んでいました。
無事故ではなく無事湖でしょうね。
京王の明大前駅の井の頭線ホームにも無事湖と名付けられた小さな池があり、駅ビル建設に伴って閉鎖し取り壊されて以降は京王では事故が増加した、と言った都市伝説もあるとか。
私がいた会社でも無事湖は取り壊されビルになっていますが、事故ではなくいろいろなトラブルが続出したような気もします。
安全に関するゲン担ぎはやっぱり必要なのかな……
無事湖ってかなり減少している?
無事湖って京王や私が勤めていた会社以外でもわりと目にした気がします。
旧国鉄の操車場や貨物駅のほか、一般の駅でも見かけることがありました。
私の印象に残っている無事湖は兵庫駅構内にありました。
通称和田岬線の線路は兵庫駅を出てしばらくすると左にカーブしますが、このカーブ地点あたりに無事湖があった記憶があります(場所はうろ覚えです)
写真は撮っていませんが……
まだ和田岬線のホームの南側にはたくさんの線路が並んでいて(操車場)、ワムやワラといった有蓋車やDD13の姿が見られたころですが、兵庫臨港線がなくなった1984年ごろにいっしょになくなったのかな。
私自身は宗教は信じていませんし、信心深くもありません。
鉄道側の責任となる事故(有責事故)は鉄道の係員のミスですから、しっかりと仕事をすれば防げるものだとも思います。
でも鉄道事故を起こさずに済むように、ゲン担ぎかもしれませんが神社を祀ったり、無事故を願って無事湖を設けるのも悪くはないのかなと思いますが、どうでしょうか。