今年の3月11日に東日本大震災がらみで訓練のための訓練になっていた気がするという記事を書きました。
この記事では火災発生時の訓練について少しだけ書きましたが、そのほかにも訓練に伴い列車を走行させることがあります。
私が在籍していた会社では、あまり行うことがない運転に関する業務をわざわざ訓練列車を出して訓練をしていました。
と言っても数年に一度程度ですが。
例えば平常時には使用しない入換。
通常のダイヤでは使用しないポイント(転轍機)を使っての入換も、事故や故障の際には使わざるを得ないことがあります。
そういった場合に備えて訓練列車を走行させてお勉強するわけです。
ほかにはめったに入線しない側線への運転とか、通常時は使用しないルートでの出発だとか。
あとは車庫内の入換で車両課の方は通常使用するルートであっても、乗務員は入出庫の際に使用しないルートというものもあるので、そういったルートを実車を使って訓練したりするんです。
本来は全運転士にハンドルを握らせて習熟訓練実施すべきですが、ダイヤや時間などの関係からそれは不可能。
結局は参加した運転士のうち数名がハンドルを握り、あとの運転士はその様子を後ろから“かぶりつき”で見学するということが多いです。
しかもハンドルを握るのは訓練参加者のうち年下やら運転士経験が短いかい人から選ばれて、ベテラン勢はさも知ったかぶりしながら“かぶりついて”その様子を見るというのがお約束になっていました。
ベテラン勢だって忘れてしまっている取り扱いもあるので、ホントはハンドルを握るなどして参加したいのだけど、変なしきたりである“お約束”のせいでできなかったりもするんですよね。
私は物覚えが悪いので
「ちょっとそこの若い子、俺が見本を見せてあげるわ」
と言いながら横取りしてハンドルを握ることが多かったですけどね。
訓練列車についてはもう少し書きたいこともあるので、覚えていたら続きを書いていきます。