ペットの列車内への持ち込みは可だが条件付きです
みなさんは犬や猫を飼っていますか?
私はこれまでの人生ずっと団地やマンション暮らしなので、犬や猫とは疎遠な生活を送っています。
猫は平気ですが、犬は中型以上になるとちょっと怖くて…
生活環境からずっと金魚やメダカだけを飼ってきましたが、もしも犬や猫を飼える環境で生活していてもおそらく飼わなかったと思います。
とにかく公共交通を使った旅行が好きでしたから、犬や猫を飼うと旅行もままなりませんから、一週間程度は放置していても平気な金魚やメダカだけを飼い続けてきましたから。
ただ犬や猫を列車に乗せることも条件付きですが可能なことはよくご存じだと思います。
基本的には列車内へペット(家畜)などの動物を乗せることはできませんが、周りの人に危害を与える事がない動物で、規定の大きさ以内のケージなどに入れれば、有料の手回り品として持ち込むことができます。
タダでは乗せることはできませんよ。
いくら小さな箱に入れたとしても、ヘビなど人に危害を与えるを持ち込むことはできません。
ケージなどから犬や猫を出す人の多いこと…
車掌の時は犬や猫の持ち込みで、よくお客さんとトラブルになりました。
車内巡回へ行くと座席の上で犬が寝そべっていたり、車内を走り回っていたりすることがありました。
猫は飼い主が抱いていることが多かったですね。
本来は動物類を車内への持ち込むことは認めていないのですが、規定の大きさ以内のケージなどに入れた時に限って、有料手回り品として持ち込むことができるのです。
つまり何があってもケージなどに入れておく必要があり、車内で犬や猫を出すことはできません。
だから
「ケージに入れてください、車内では犬(猫)を出さないでください」
と車掌として注意するのですが、
「うちの○○ちゃんをずっと狭いところになんて入れてられない」
とか
「金を払って電車に乗せてるのに、偉そうにいわれる筋合いはない」
って言い返されることが多かったですね。
飼っている人にすれば家族かもしれませんが、周りの人からすれば犬・猫以外の何物でもない。
ルール(営業規則等)で決まっている以上は守って乗車するのは当然だと思いますし、守れないのならば他の手段で移動しろとしか思えません。
ルールだけではなく、犬や猫が苦手な人だっていますし、動物に対してアレルギー反応を起こす人だっています。
私ではなかったのですが、ケージから出された犬が車内でウ〇チをして処理が大変だったなんて話も聞きましたし。
列車はあくまで人が移動するための乗り物であり、犬や猫は条件を付けて持ち込みを認めている存在なのですから、たとえ有料であっても駅員や車掌から注意を受けることがないようにするのが当然だと思います。
ただ最近は犬や猫を連れて移動する人は、自動車の利用が一般的かもしれませんよね。
自家用車ならば車内で歩かせようが、寝転ばせようが自由ですからね。
ただレンタカーやカーシェアサービスではケージなどに入れて、車内に出すことが禁じられていることがほとんですが。
自分の切符を買わずにペット同伴で乗車する客
私が駅勤務の頃のことなので、もう40年以上昔のことです。
駅の改札へやってきては、
「ワンちゃんの切符を一枚」
と言っては手回り品切符を買い求める客がいました。
※この当時は手回り品切符は券売機ではなく駅係員の対面販売
手にはリードを持ち、その先には小型犬がつながれています。
「はい、ではお客さんのきっぷを見せてください」
「そんなことはどうでもいいから、ワンちゃんのきっぷを一枚発行しなさい」
「有効な乗車券類を確認してから手回り品切符を発行しますから、犬ではなく人の切符をまず見せてください」
そんなやり取りが5分は続いたでしょうか。
「私は今から〇〇駅まで乗車するけど、どうしてワンちゃんのきっぷのほうが高いの? その高いほうのきっぷを買うのだから人のきっぷはいらないでしょ」
今でも初乗り料金に比べて手回り品切符の料金のほうが高く、それが気に入らない女性のようです。
「犬は有料の荷物扱いだから手回り品切符が必要、人は運賃が必要、それだけです」
それでも納得せずその女性は自動改札を突破し、犬を歩かせてホームに向かいました。
やってることすべてがダメなわけですから、追いかけて行って捕まえて無理やり駅構外へ連れ出し、相番(その日のペア)の駅員が駅長室へ連絡し、事後は助役任せ。
この手の人の常套句で、自分の非をイヤイヤ認める代わりにこちらの言葉遣いが悪いとだとか、料金体系がおかしいなどと文句を垂れたりしていましたけど、この当時の助役はヘラヘラすることもなく追い返して終了♪
この一件があったから、犬や猫連れでルールを守らない客に対して強く当たるようになったのかもしれません。