過走(オーバーラン)の対策は進んでいるけど

都市部の路線を中心に過走(オーバーラン)の対策はかなり進んできています。

停車駅の手前何か所かで速度検知をおこない、その速度より高ければATSブレーキを作動させてオーバーランしないようにしていたり。

路線によっては停車駅の停止目標までの速度変化に従ってパターンを発生させて、そのパターンより速度が高ければATSブレーキを作動させるといった、ハード面での対策がかなり進んでいるためです。

こういった設備がない路線を乗務している場合には車内のブザーやベルを使うほか、インターホンを使って運転士と車掌とで停車駅の確認を行うといったケースも見受けられます。

運転士きちんと意識していれば防げるものではありますが、どうしても人間ですからヒューマンエラーを起こしてしまうので、車掌に協力してもらうことで過走(オーバーラン)を防ごうという取り組みを行っているわけです。

これに対して防ぐのが難しいのが、通過駅なのに停車してしまう誤停車です。

指差喚呼を行っているのですよ、スタフの通過駅のところを指でなぞって確認もするのですよ。

それなのにブレーキを操作してしまい、つい停車させそうになってしまうのです。

停車駅なのに通過しそうになる過走も、通過駅なのに停車させてしまいそうになる誤停車も、運転士の一瞬の空白が原因としか言いようがないのです。

ただ過走については設備でカバーしたり、車掌の協力によってある程度防ぐことができてはいますが、誤停車についてはなかなかカバーすることが難しい。

通過駅手前でブレーキをかけることはごく普通にあることですし、それを機械で防ぐなんてことはできません。

だって先行列車に追いついて信号がYG(黄青)やY(黄)になっていることって珍しくないですからね。

車掌にしたって

「前の列車に追いついたのかな」

ってまずは想像するものですから、まさか通過列車を停車させようとしているとは思いませんから。

だいたい車掌さんが誤停車に気が付くのは、いつもの停車位置近辺に近付いてから。

速度にすると20㎞/hを割ったくらいかもしれません。

 

車掌がしっかりしていれば、すぐ運転士に知らせて通過列車を出発させます。

ブザーやベルを鳴らしてみたり、インターホンで

「この駅は通過ですよ!」

なんて言ったりしてね。

中には困った車掌もいて、止まったら取りあえずドアを開けるというほぼ条件反射で仕事をしている人です。

私が在職中に運転士が間違って通過列車を止めて車掌がドアを開けたという事案ですが、10件近くあったんじゃないかなぁ。

お客さんも釣られて降りてしまったり、なぜだか乗車してきたりもするのですが、過走(オーバーラン)と違って不思議と新聞やネットニュースで扱われることってないですよね。

 

ちなみに私ですが、通過駅なのに無意識のうちにブレーキを入れていたことが何度かありますが、ホームに近付く前に気付いて全緩めからフルノッチを入れて何事もなかったかのように通過しています。

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