電車のエアコンの性能が向上し、客室の窓ガラスにはUVカットを施したものが採用されるようになり、ついには車端部の一部しか窓が開かない通勤型車両が走るようになりました。
ただ停電で長時間駅間に停車してしまったことを考慮して、最近は少しだけ開閉できる窓を増やした車両も登場しています。
通勤型車両の換気の性能って機械的な部分は正直言って弱く、数分に1回は停車してドアが開くということを前提にしているようです。
新幹線などの特急用車両のように、窓は一切開かないし長時間停車しないから機械的に換気の性能を上げる、という発想とは逆なんですね。
なので新型コロナウイルスの感染予防のために、通勤電車ではできるだけ窓を開けて走行するようにしています。
でも走っている電車を見ていると、数少ない開閉できる窓が閉じられてしまっていることが多いのですよね。
私が車掌になったころ、私が勤務していた会社では若干数の非冷房の編成が走っていて、窓を開けて走行するのはごく普通のことでした。
冷房が作動していても長年のクセで電車に乗ったらとりあえず窓を開ける、そんなお客さんも少なからずいました。
ところが最近では花粉症の方が多くなったことに加えて、窓を開けて風が入ってくると髪型が崩れるので嫌がる人や、窓を開けることで隣に座っている方のロングヘヤーがなびいて顔に当たり、それが不快だからと窓を閉める人も多くいらっしゃいます。
今は車掌が新型コロナウイルス対策として窓を開けて回っているハズですが(出庫の時に開けてるのかな)、これらの理由で閉められちゃうのですよね。
朝夕のラッシュの時間帯はそこそこ乗車しているので、いわゆる三密のうち密集や密接は避けられない状態ですが、窓を開けて密閉状態はなんとか避けたいところ。
おそらくですがどこの路線でも普通列車(各駅停車)よりも快速や急行などの優等列車のほうが混んでいると思います。
そこで頻繁にドアが開くことで換気ができて、若干は空いている普通列車で通勤するほうが新型コロナウイルス対策としては良いと思います。
もちろん普通列車だって終点に着くころには相当混雑はするのですが、途中の駅間を走行中は優等列車よりはマシかなって思うのですがどうでしょうか?
私は自社の教習所へ通っていた車掌見習や運転士見習の頃は、絶対に普通列車で通っていました。
圧迫感が全然違うし、優等列車で通勤するより少しは楽だった気がするのですが。