山手線渋谷駅工事による運休
アイキャッチ画像にはJR東日本による、渋谷駅工事に伴う運休についての事前掲示を掲げてみました。
私は家でテレビは一切見ませんし、外出先で少し見る程度。
居住地が関西ですし、山手線どころかJR東日本を利用するなんて数年に一度。
そんな私でもこの工事による運休は耳に届いていました。
でもX(旧Twitter)には以下のような投稿が見られました。
「通勤通学で毎日のように利用する人がラッシュ時に駅構内のポスターを確認したりはしない」
「わざわざHPを見て確認することもない」
「せめて一週間前から首都圏のJR線の駅や車内でアナウンスくらいはするべき」
「広報の仕方がかわかりにくい」
「毎日JR使っているがXぐらいでしか運休情報を見かけなかった」
この中で駅や車内への工事による運休の周知のアナウンスはかなり行われていたと言いますし、駅貼りポスターのほか駅デジタルサイネージ、車内のデジタルサイネージのほか車内アナウンスや中吊り広告もあったと言います。
さすがに見ていない・聞いていない人に対する対策としては、運休路線のホームに上がれないように柵でも設置するか、乗り場に立入禁止のテープを張るくらいだとは思いますが、これも効果が無かったりするんです。
震災による運休でも同様のことが
阪神大震災当時、阪神電鉄の青木駅が最寄り駅だった私。
大阪方面から神戸市内への鉄道でもっとも早く開通したのが阪神電鉄で、震災発生後の20日ほどの1月26日に梅田~青木間で運転を再開しています。
でもやっぱりいるんですよ、神戸市内の鉄道各社が寸断されて運転できない状態であることを知らない人が。
青木駅の下りホームを降車ホームとして、駅の先に渡り線を急遽設置して上りホームを乗車ホームとして運用していたのですが、青木駅に到着しても降りない人がいるんです。
乗務員のほか助役などもホームに多数いて、降りないお客さんの元へ行くと
「三宮には行かないのですか?」
毎日のように阪神電車を利用していたのですが、本当に頻繁にこのような人を見かけました。
青木駅の駅員に三宮までの電車についてたずねる人も意外と多かったし、あの規模の地震であっても電車の運休について理解していない人はやっぱり多かったですね。
※青木駅から少し離れた場所から、三宮へ向かう代替バスが運行されていました。
柵や鎖で閉じていても入っていく人
早朝や深夜時間帯は使わないホームとか、ラッシュ時間限定で使うホームというものがあります。
たいていはそのホームへ入る場所に張り紙程度で問題なく運用できるのですが、駅によっては柵で閉じてしまったり、鎖で閉じたりしています。
その柵や鎖にはこの時間帯は使用できませんみたいなことを書いた板を張り付けたりもします。
それでも入っていく人って一定数いるのです。
ある駅には通常は使用しない降車専用ホームが副本線側にあり、そのホームへ上がる階段には鎖が張られていました。
優等列車の通過待ちのためにその副本線で停車中、降車ホーム側から声が聞こえてきます。
「おい!ドアを開けろ!乗られへんやないか!!」
乗車側のホームに立っていた私はマジでビックリ。
「そこからは乗れませんし、だいだい階段を閉鎖していたでしょ?」
「そんなもの知らん!とにかくドアを開けろ!」
勝手に侵入してドアを開けろなんて言われても開けられるはずがない。
階段を下りてこちらのホームに移動しろというほかありません。
何も見ない・聞こえない・閉じられている意味も考えない。
スマホを見ているから、音楽を聴いているからという理由を挙げる人も多いと思いますが、それ以上に何も考えていない人が多いと思います。
言い方を変えれば、自分が欲している情報以外はすべてシャットアウトする人。
今回の山手線渋谷駅の工事による運休でもやはり、そういう人がいたようですね。