駅員や乗務員をしていたころは選挙のたびに不快な思いをしていた
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駅員や乗務員をしていたころは選挙のたびに不快な思いをしていた

統一地方選と衆参の補選が終わりました。

衆議院や参議院の選挙となると大きな駅の駅前とか、人通りの多い場所に街宣車を止めて、たくさんの聴衆を集めて(動員して)の選挙活動が行われます。

衆院や参院の選挙となると各党の大物政治家がやってきて応援演説を行うために、動員しなくても人々がたくさん集まることがあるのですが、乗務員の時はこれが本当に不快でした。

私が車掌か運転士になって間がないころだったと思いますが、当時の社会党の党首の土井たか子氏がやってきて、駅前で応援演説をはじめたのです。

その駅のすぐ近くに乗務区の休憩所があったのですが、始発を担当し終わってお茶でも飲んでゆっくりしようとしているところに選挙の演説。

当時土井たか子氏って妙に人気があったものだから聴衆もかなり集まり、ゆっくり休憩できる状態を壊されました。

それだけではなく乗務区の休憩所の方に向かって手を振りながら、

「○○電車の運転士・車掌の皆様、いつもご支援ありがとうございます!また朝早くからご苦労様です」

何人かの乗務員が窓から演説風景を見ていて、それに気付いた土井たか子氏がこちらに振ってきたわけです。

私鉄の労働組合は私鉄総連であり連合傘下、いまは立憲民主党を支持していますが当時は社会党を支持。

なので土井たか子氏も支持基盤である私鉄の労働者に愛想を振りまいたのでしょうね。

選挙運動だから文句を言うわけにもいかず、でもこちらは今からラッシュ時間帯の緊張する列車を担当する前に、少しリラックスしようとしている貴重な時間を邪魔されたのですから、良い気がするわけがない。

これが非番や公休の日ならば、労組から選挙演説へ参加するようにとの要請がかかったり、家には候補者の顔写真が大きく描かれたハガキがくるなど、本当に迷惑でした。

土井たか子氏のような大物政治家はその後来ることはなくなったのですが、それでも乗務区の前で朝から大声で演説されるのは、そこで働いている者からするとやっぱり迷惑でした。

乗務員の時は煩さや煩わしさに辟易していた程度でしたが、駅勤務の時はそうはいかなかった。

 

とある市の補欠選挙か何かだったと思います。

一般的には駅前の鉄道施設外にのぼりを立てたり、ビラを配る運動員がいたり、そして候補者の演説も鉄道施設外の場所で行われるのですが、それでも少しは駅で働く者に苦情が寄せられます。

うるさいから静かにさせろ

通行の邪魔をさせないようにしてくれ

特に急いで駅まできて、自動改札を走り抜けて電車に乗ろうと考えている時に限って、運動員がビラを配るために手を伸ばしてくることで、お客さんにすると乗車の邪魔をされているように感じるのでしょうね。

駅員に言われたところでどうしようもできないのですが、とりあえず謝りましたが。

同じ選挙期間中の別の駅で勤務した時には、自動改札に立てかけるように候補者の立て看板が設置されたり、改札前のひさしの下(駅構内)でビラを配ったりされたことから駅の助役が注意に行ったのですが、助役が運動員数人に囲まれてかなり危ない状況になり、改札にいた私は駅長室に電話をかけて助けを求めたこともありました。

この時は駅長室から警察に電話をしたような記憶があります。

 

そういえば改札内で分からないように握手などの選挙運動を行ったとか、勝手に候補者のポスターがホームに貼られていたとかもあったとか。

後は本当かどうか疑わしいのですが、走行中の電車内で選挙運動が行われたなんて話も聞いたことがあります。

とにかく、選挙運動に関しては今でも全く良いイメージがありません。

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