出勤前に飲酒していた指令員
JR東日本の東京総合指令室に勤務する社員は、出勤途中に缶酎ハイ1本を飲むことを約1年間続けていたとして、23年12月22日付で懲戒解雇したと読売新聞が報じています。
列車の運行管理を担当していたということですから指令員なのでしょう。
指令員って列車の運行状況を大型のパネルで確認しつつ、乗務員に対して指示を行う立場にある人。
言ってみれば運転士を司る立場にあるわけで、さすがにその方が酒気をお帯びた状態で勤務するのはマズいでしょう。
乗務員に対しては法令にもとづいて乗務前のアルコールチェックを受けます。
また一般的には乗務区に勤務する助役なども、出勤時にはアルコールチェックを行います。
私がいた会社では、シフトで乗務勤務することが確定している人だけがチェックを行っていて、シフト上乗務することがない人はチェックを受けていませんでした。
事故や故障などで突発的に助役等が乗務することもあるのにおかしいだろうと詰め寄って、乗務区にいる係員全員がチェックを行うことになったのですが、それでも乗務員などから見えない場所でチェックを行うのでおかしいと再度詰め寄ったことが。
添乗に来た助役があきらかに酒臭かったり、15時ごろに添乗に来た乗務区長が酒臭いし顔は赤いという状態で、お前いま飲んできただろう!ということもありましたし。
ただ指令員に関しては指令室に直接出勤することもあって、もう少し厳正にチェックできる方法が必要かもしれないですね。
特に私がいた会社では……
それより不思議なのが、今回の件では1年間も放置していたこと。
出勤前に飲んでいるのですから当然酒の匂いはしていたはずで、多くの社員はこれまで黙認していたのかな?
遺失物のICOCAを着服
今は多くの鉄道社局では落し物や忘れ物(遺失物)をシステムに登録して管理するのが一般的です。
私が駅にいたころなんて、遺失物一つ一つにエフと呼ばれる荷札のようなものを針金でくくりつけるか、テープで貼り付けて、そのエフと台帳には遺失物の特徴や発見した場所と日付などを書き込んで管理していました。
その登録作業が面倒くさくて?ICOCAを着服し、チャージされた電子マネーでハンバーガやドーナツなど食品に27000円分を使ったとして、JR西日本交通サービス所属でJR東西線・海老江駅の20代の男性駅員が23年11月30日付で懲戒解雇されました。
ICOCAの落とし主が警察へ届け出て、警察からJRへ問い合わせたことで発覚したとのこと。
いつどこで何に使ったのかという記録が残りますから、バレやすいということは駅員をやっていれば分かると思うのですが。
交通系ICカードの着服や不正使用のほか遺失物を着服・横領して解雇される駅員が一定数いるようですが、バレないだろうと思ってつい出来心でやっちゃうのかな。
昔から遺失物をパクってしまう駅員はいたとは思います(たぶんいたでしょうね)
ただ昔とは違って一人で勤務する駅・改札も多くなっていることや、給与面や待遇に不満を持つ人は昔より多くなっていると想像しますし、やっちゃダメなことだけど魔が差してしまうのかな。
今の改札って防犯カメラが設置されているから、パクった決定的瞬間も記録されてそうだし、昔より見つかりやすいと思うのですが。