大阪府吹田市の千里山交番の前で警察官が包丁で襲われて重傷を負い、拳銃が奪われた事件が昨日の早朝に発生しました。
幸い犯人は今朝になって箕面市内で逮捕されたとのこと。
人を、それも警察官を襲った人間が拳銃をもったままどこかに隠れられていたりすれば、事件発生現場の周辺住民は生きた心地がしないですよ。
それは鉄道の現場で働いている人間も同じ。
そんな厄介な人間が改札を通り鉄道に乗車することって十分あり得る話で、やっぱり携わる人間としては落ち着かないですよ。
今回の事件なんて、空き巣に入られたとの電話が一つ隣の阪急関大前駅の公衆電話から事前に警察にかけられ、警察官が襲われた交番は千里山駅前だったし。
この手の事件って意外と鉄道が絡むことって多いのですよ。
なので駅勤務をしていると警察から手配書が回ってくることがあります。
殺人や強盗などの凶悪犯罪の場合で、鉄道を利用して逃亡することが考えられるときに回ってきていました。
今はネットニュースでかなり詳細に伝えられますし、大半の人がスマホでそのような情報を簡単に入手できます。
でも私が駅勤務をしていた30数年前はガラケーもまだなかった時代。
おそらく一般の方が逃亡中の犯人の特徴を知る前に、駅で働いている人間には情報がもたらされていたことになります。
だいたいは犯人の特徴である背格好や髪形や服装などについての情報が鉄道電話などで先に届き、顔写真などはちょっと遅れて管区長所在駅の助役がコピーをして各駅に配布。
こんな感じだったと記憶しています。
なにせ駅にはファックスも配備されてませんでしたから、コピーの配布も助役が各駅まで電車に乗って配り歩くという感じでしたよ。
その間に犯人が何食わぬ顔をして改札を通り、ふつうに電車に乗っている可能性もあったのですけどね。
今は各駅にパソコンなどを配置していることも多くなっていますから、すぐに手配書の全容が伝えられるでしょうね。