車いすの乗車位置と車掌への通告 マイク放送で通告するのは危険?

“障害者狙った電車の痴漢…「駅アナウンスのせいだ」と泣いた女性も NPOが改善要望、国交省動く”

という記事を読みました。

駅で車いすの方に乗車してもらうときに、駅員が車掌に対してマイクで通告する様子を見かけます。

乗車する号車やどのドアなのか、電動か手動か、どこの駅で下車するのか。

私が勤務していた会社ではそのようなことをしていませんでしたが、JR西では当たり前のように行っていて、これならば車掌への通告ミスは無くなるから良いかもしれないとずっと思っていました。

ところがこの記事を読んでこんなこともあるんだと驚いた次第です。

障害者狙った電車の痴漢...「駅アナウンスのせいだ」と泣いた女性も NPOが改善要望、国交省動く
車いす利用者などの障害者を電車の降車時などに介助するときの「駅アナウンス」について、障害者が痴漢などの被害に遭っているとして、障害者団体が改善を求める要望書を国土交通省に提出した。加害者がアナウンスを元に近づき、下着の色を聞いてきたりするなどのケースがあったという。国交省では、要望を受けてやり方の再考を各鉄道事業者に求...

 

私が勤務していた会社での話ですが

 

ルールとして車いすの方の乗車は最後部車両、満員など乗車が難しい場合は先頭車両に限定していました。

私が車掌だったころは、駅員や介助の方が車いすを車内に入れた後

「〇〇駅までです」

みたいに直接伝えられていました。

たまに下車駅の駅員が迎えに来るのを忘れているときなどは、車掌がとりあえずホームに降ろしてから駅へ連絡するということもありました。

 

乗務員の目が届く場所という意味で原則最後部への乗車は実施されていて、このルールは次第になし崩しになっていきました。

だってこのルールについて改変されたなんて話もないままに、各車両に車いすスペースを作っていきましたから。

 

駅側の言い分だとして、乗務区の助役等から聞いた話では

「なぜ車いす利用者はいつも改札から遠い場所に乗せられるんだ!」

という苦情が多くなってきたからとは言っていましたが、実際に駅員に聞いてみると

「改札から遠いと下車駅の駅員が気を悪くするかもしれないから、お互いさまで下車駅のことを考えて乗車してもらう位置を考えている」

どちらが本当なのかは私は分かりませんが。

 

このような経緯で最後部以外に車いすを乗車させることが多くなりました。

ただこれによって本当に難儀したことが数回あります。

たとえば

普通列車を担当していて優等列車の退避中に駅員が車いすを乗車させました。

車掌も運転していた私も車いすの方が乗車したことに気が付きませんでした。

ある駅で車掌がドアを閉めたところ、1両だけ車側灯が消えません。

何度も開け閉めするのですが改善せず。

しばらくすると乗客数人が車いすを抱えて降りる様子が目に入りました。

下車駅の駅員が忘れていたのか、乗車させた駅員が下車駅への連絡を忘れたのか、どちらかは分かりません。

次の優等列車退避駅で乗客数人が車掌のもとへ行き

「車いすが乗ってるの分からんのか!」

「なんで車いすが乗るところを見てないねん!職務怠慢か!」

みたいに詰め寄られたそうです。

乗降監視は確かに車掌の仕事ですけど、乗降するひとりひとりを完璧に見ておくというものではないし、そもそもそんなことは不可能です。

 

こういうことを何回か経験したから、マイクで車掌に車いすの乗車状況を伝えるっていうのは良いアイデアだなって思っていたのですが・・・

 

現状では駅員と車掌が直接連絡するツールってないんですよね。

業務用のスマホを持っていたとしても、駅員や乗務員がその日持っているスマホの番号なんて知るはずもないし。

そうなるとやはり車掌の目が届く範囲である、最後部車両への乗車が最も良いと思うのですが。

※ワンマン車両ならば運転士が乗務する先頭車両になります

何かいい解決方法ってあるのかな。。。

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