私は乗務員時代は基本的に電車で通勤していました。
泊まり勤務もありますし、日勤勤務のときは電車で出勤ができる出勤時間ですし、退勤時間も電車で帰れる時間が大半ですから。
もちろん遠い所から通っている方はそうもいかないのですが、そういった方が好んで日勤勤務をすることがほぼないから問題ありませんし。
ただ退勤する時間帯に台風が接近しそうな時は自動車で会社へ行っていました。
だって電車の運転をやめちゃうことだってありますからね。
車掌の頃は私は免許は持っていたものの自動車は持っていませんでした。
スクーターはありましたけどね。
台風が接近してきているのは分かってたけど、あまり関係ないかなって感じで電車で出勤した私。
※その日は日勤勤務
乗務していると徐行区間が増えてきて、だんだんまずい状況になってくる。
何とか勤務を終えることはできたものの30分以上遅れていました。
着替え終わって帰ろうとしたときに全列車抑止の指示が。
台風が接近してきて運転を休止しているわけですから、台風が通り過ぎるまでは運転再開はまず考えられない。
もう夜の11時を回っているし、こりゃ会社で素泊まりするしかないなと。
すると出勤管理担当の助役から
「制服を着て待機しておいてほしい」
結局朝方まで乗務区の休憩所で待機して、一番列車の前の試運転列車に乗務することに。
この日は公休だったのに、寝不足で何もできずに1日が潰れてしまいました。
なので台風が接近してきている日は車で通勤していました。
お客さんを電車で運べたとしても、乗務員は電車で帰れないことってよくありますからね。
台風による抑止もそうですし、事故などで不通区間が出ることもありますし。
乗務員をしていながら言うのもあれですが
どこか気持ちの中では、電車なんてあてにならないって思っていた部分もありますし・・・
台風接近時に抑止がかかるということは、運転するには危険すぎるからってことですよ。
ってことは
抑止寸前ってホントは危険なんですよ。
風にあおられて
“脱線するかも・・・”
って冷や冷やしながら乗務していましたしね。
どう考えても危険だとなってから運休するより、あらかじめ計画的に運休するほうが安全面では絶対上ですからね。
話がそれちゃった
事故や地震のときは仕方がないのですが、台風の場合にはある程度危なくなる時間が分かります。
鉄道会社はできれば数時間前までに止める時間を公表し、利用する方もはじめから止まるつもりで利用するほうがいいですよ。