月曜日の朝、起きると雨が降っている。
それだけで憂鬱になりませんか?
身支度を整えていつもと同じ時間に家を出るものの、傘をさして駅まで歩いたり、バスに乗って駅へ向かう人もいるでしょう。
中には普段は自転車だけど、雨降りの日はバスで駅へ向かう人もいますよね。
駅に着くとまずは傘を閉じるわけですが、改札から見ているとこの時点で普段より時間がかかっているように見受けられます。
傘を閉じる前に軽く傘を振って水気を落としたり、持っている傘が他人に当たらないように気を使うためか晴れている日とは違って、駅に到着してから自動改札を抜けていくまでの時間がいつもよりかかっているのです。
おそらくバスでも同じような状況になるからでしょう、駅に到着する時間がいつもより遅かったりしますしね。
普段は家から職場や学校まで自転車で直接通っている人が、雨降りの日だけバスや電車を利用するという人も多く、いつもより混んでいることも遅れる原因になるでしょうし。
中には傘を閉じずにさしたまま自動改札を抜けていく人もいるのですが、すると自動改札のセンサーが2人通過した、1人は無札だと判定して扉を閉じて警報音が鳴り響くことも割と多く発生します。
その人に続いて自動改札を抜けようとしていたのに警報音が鳴ったため、別の自動改札から入ろうとルートを変えることで、別の自動改札では人の流れがおかしくなって流れが急激に悪くなることもよくあります。
これが月曜日の朝だと遅れが顕著になります。
多くの方は土・日とお休みだったと思いますが、その疲れというか気怠さと雨が重なると遅れがひどくなるような気がします。
駅のホームによっては上屋(屋根)が短くて、いつも乗車する位置には上屋がないということも多くあります。
改札を抜ける前にいったん閉じた傘を、ホームを歩くときには再びさすことになります。
いつもの乗車位置付近で傘をさして待ち、列車が到着すると傘を閉じて、列車に乗車してから傘だけをホーム上に出して軽く振って水気を取ってから仕舞います。
いつもとは違う行動によって停車時間がどうしても伸びてしまい、各駅で少しずつ遅れが積み上がっていくのです。
車掌をしていると雨の日のドア扱いはかなり気を使います。
怖いのが、1本後の電車に乗車するために傘をさして待っている人の影から、乗車しようとする人の姿が見えずにドアを閉めようとしてしまう時ですね。
晴れている日ならば傘をさしてない分、次の電車に乗車するために並んでいる人の列は短くなるのですが、傘をさしていると傘の幅だけ列が長くなり、その列の影から乗車しようとする人の姿が見えないことがあるのです。
乗車しようとする人も、並んで次の列車を待つ人も悪くはありませんが、車掌の側にしても悪気があってドアを閉めようとしたのではありません。
強いて言えば、狭いホームのまま放置しさらに上屋を伸ばそうとしない会社が悪い、ということになるのかな。
閉じかけたドアに傘を差し入れて妨害する駆け込み傘?傘はさみ?も難儀です。
車掌のほうから3~4両目くらいまでは目視で分かるのですが、6両以上先の場合は目視では確認できないことが多く、車側灯が消えないことしか確認できなかったりします。
とりあえずいったん開扉するわけですが、この再開扉によって確実に10秒以上は遅延が増加しますから。
また白いビニール傘なんて車掌からは視認できないことの方が多く、さらに100円ショップで売られているビニール傘は薄いことが多くて、ドアで挟んでも車側灯が消えてしまうことがあり、下手すると傘を挟んだまま列車を出発させてしまう危険性が高いのです。
実際に優等列車が薄いビニール傘を挟んだまま出発してしまい、次の駅で立哨していた助役が傘を挟んだまま列車が通過したと報告してから起こっていることが分かり、列車を緊急停車させて車掌がその傘を回収することになり、10分近く遅延がのびたことも数回ありました。
そして運転士はそれらの状況にイライラしながら運転するわけですが、さらに雨によって空転が多発したり、雨によるブレーキ力の低下や滑走、そして前を走る列車の遅延に巻き込まれるなど、複数の要因が重なって遅延がさらに遅延を呼ぶ状況に陥っていくのです。
これが月曜日ではなく水曜日あたりだとまだ遅延はマシなのですが、月曜日はダメですね。
ちなみに乗務員の中にも土・日が公休という人もいますが、全体の1/7しかいませんのであまり影響はありません。
今日月曜日の雨降りの運行状況はどのような感じでしょうか。