今日あたりから新学年がスタートし通学ラッシュが再開されます。
4月は今まで電車で通学をしたことがない新入生の利用もあるので、特に遅延が発生しやすい時期でもあります。
電車で通学する学生の大半はスマホを持っていることでしょうから(スマホの学校への持ち込みを禁止しているケースもありますが)、利用する路線の列車運行状況を示すアプリを入れておくと便利だと思います。
鉄道会社が提供するアプリだと、利用する予定にしている列車が今どこを走行しているのかも分かりますから、1分とか2分くらい遅れているといった細かな情報が分かるのでホントに便利。
まだ列車走行位置の情報提供を行っていない鉄道会社は、アプリの提供や自社のHP上に是非掲載してもらいたいところです。
私が駅勤務をしていた昭和50年代って、まだ駅事務室などにパソコンなんて配備されていません。
もちろん携帯電話なんてなかった時代ですし。
駅で働いている駅員でさえも、今どの列車がどこを走行しているのかなんて分かりませんでした。
もちろん定時で走っていればダイヤを見ればすむのですが、遅れが発生するとホントに難儀でしたよ。
全体的に5分から10分の遅れって感じのアバウトな情報しかありませんでしたから。
「次の○○行は何分ごろくるんや?」
って聞かれても
「5分から10分程度遅れているので・・・」
今こんな返答するともめるかもしれないですよね。
車掌や運転士をしていて困るのは、遅延が発生したとき担当する列車が今どのあたりを走行していて、何分頃ホームへ行けば交代できるのかということ。
乗務区でも詳しい情報がリアルタイムで分かればよいのですが、昔はそうではありませんでした。
「交代の列車はいま○○駅を出発したようなので、あと5分くらいで交代に行ってください」
なんて乗務区で助役に言われ、それを信じてホームへ行ってみると車掌や運転士がいっぱいいる。
「何分の交代なの?」
「ダイヤでは〇分着の○○列車やけど、まだ到着しそうにないんだ」
乗務区で告げられた情報が不正確で、みんな一応は言われたとおりにホームへ降りてくるけど、まだまだ担当列車が到着しないってことがホントに頻繁にありました。
特に事故や故障で大幅にダイヤが乱れていると、ホーム上にはお客さんより乗務員の数のほうが多いという珍現象も見られましたしね。
今は乗務区で列車走行位置をパソコン画面上で見ることができるらしいので、このようなことはあまり起きないらしいのです。
運休とか列車種別や行先の変更があると走行位置を確認するだけではダメかもしれないですけどね。