そして
電車に乗ろうとしたら
案内表示機の時刻よりも早くドアが閉まるのはなぜですか
表示時刻は「発車時刻(列車が動き出す時間)であり
「ドアが閉まる時刻」ではありません
駅の発車時刻は秒単位で設定されているため
表示時刻より前にドアが閉まることもありますので
ご注意ください
これは埼玉高速鉄道【公式】がツイートしたものですが、いまでもこのような苦情が多いのでしょうね。
ほとんどの人は理解されていると思いますが、時刻表に書かれている時刻は列車が動き出す時間であって、その時間に行けば列車に乗れるという時間ではありません。
発車時間が9時24分0秒の場合、定時に出発させるためには9時23分55秒までにはドアを閉める操作をしなきゃいけません。
車掌がドアを閉めて、旅客の安全が確認されれば運転士に対して出発合図を送る。
運転士は出発合図の確認や戸閉め表示灯の点灯を確認してから転動防止(列車が転がらないようにしておく)のブレーキを緩め、力行して列車を走らせます。
このTwitterにはあまりリプはなかったのですが、Yahoo!ニュースにはそこそこのコメントがありました。
まぁわりと乗務員側の考えに近いコメントが多くて割と安心したのですが、Yahoo!ニュースの元記事はまいどなニュースでして、こちらのコメントを見てどうなのかなぁって思ったのです。
それはそれで言い分はわかるんだけど、阪急河原町駅みたいにお客さんが階段から降りてくるの確認してちゃんと乗せてくれる阪急のお客さんファーストの姿勢が素晴らしい!さすが、阪急阪神HDだな
このコメントって本当に利用者がそう思って書いているのかな。
もちろん最終電車だったり、日中でも運転本数が極端に少ない路線ならば良いのだけど、そこそこ運転本数があるはずなのに、こんなことを乗務員がして、旅客もそれが当たり前って感じになってるのだろうか。
こういうことが当たり前になってくると、今度は私の前の客は乗せてもらえたけど私は待ってもらえなかったって言う旅客が現れたり。
こないだは待ってくれたのに今日の車掌は待ってくれなかったので、大変不愉快だしその車掌に謝罪してもらいたいなんて苦情を寄こすんです。
そうなると今度は会社からその当該車掌が責められるんですよ。
さらに悪いことに、〇〇電車はドアを開けて待っていてくれるのに、××電車は待ってくれない冷たい会社なんだなって、他社の社員がとんだとばっちりを受けたりするんです。
※このとんだとばっちりの処理で大変な目に遭った助役時代を思い出す・・・
それだけではなく、都市部の鉄道はかなり高頻度の運転を行っているので、少しの遅延が幅広く影響を及ぼすこともある。
私は少々遅れているほうが気合が入った運転ができて好きでしたが、中には遅れていることをプレッシャーに感じるような人もいるわけで。
それがミスにつながらなければ良いのですが。
今はあまり無いと思いますが、私が車掌のころなんて階段を降りてくる旅客を待ったりしたら
「お前なんで勝手に遅らせてるんや!この遅れた分はお前が取り返せ!」
ってインターホンで怒鳴られて、そこから運転士は一切回復運転なんてせず、車掌が各駅での開扉時間を短縮して取り返すなんてこともありましたけどね。
※私が怒鳴られたんじゃないですけど
階段を降りてくる人を待つことが良いという考えは、結局は乗務員が会社からプレッシャーを与えられているからなんでしょうけど。
それが当たり前というか、素晴らしいなんて考えを持つ利用者がいることに怖さを感じてしまうのです。