信号がおどる??

会社によって、また乗務区によってそれぞれの部内での言い回しっていうものがあります。
たぶん私が所属していた乗務区だけでの言い回しだと思うものの一つに「信号がおどる」という表現がありました。

※他の乗務区や会社でも一般的なのかもしれませんが・・・

車掌のころから「信号がおどる」という表現はよく耳にしていたのですが、実際にどのような状態になっているのかまでは知ることがありません。
運転士になってはじめて「信号がおどった」ときは、私はあわててしまってHSC(電磁直通ブレーキ)の車両で非常ブレーキを入れて停車させてしまいました。

「信号がおどる」とはG(青)だった信号機が一瞬R(赤)に落ちてすぐにG(青)に戻るなど、瞬間的に現示が変わることを表していました。
踏切障害物検知装置とATSが連動している個所ではよく現れる現象で、人が踏切内にいる状態の時に遮断桿(踏切の遮断棒)が降りて感知し信号機をRに落とすのですが、その後すぐに踏切外へ退出すると信号現示がGに戻ります。
こういう時に信号機がおどるのです。
ただ障検が働いた時というのは閉塞や場内信号機がおどるだけでなく特殊信号発光機も明滅しますから、運転士からすると信号機がおどること以上に特発の明滅のほうに神経が向きますので、まぁ信号がおどろうが何をしようが気にならないというのが本音ですかね。

障検とは関係がない箇所の信号機がおどるとドキッとするんですよ。
HSCの車両で思わず非常ブレーキを入れて緊急停車させたときもそうでした。
高架線上を走行しているとき、前方の閉塞信号機がY(黄)現示なのを確認してブレーキを入れて速度調節しようところ、すぐにG現示になったのでブレーキを全緩めへ。
ところが完全に全緩めにする前に一瞬だけ信号機がY現示になったかと思うと、またG現示に。
ほぼ閉塞信号機が青と黄が交互に点滅している状態です。
さすがに
“信号機が壊れてる!”
と思って非常制動を入れて停車させてしまいました。

GとYが交互に点滅するようなひどく信号がおどった状態はこの時を含めて2~3回しか経験はありませんが、障検とは関係がない箇所で一瞬一度だけ信号機がY(黄)やR(赤)に落ちるというのは意外とよく目撃しています。
一瞬一度だけ信号機がYやRに落ちたのは見間違いがあるかもしれませんが。。。

ちなみにGとYが交互に点滅するという状態ですが、最徐行で進行するとそのもう一つ先の信号機ではGとRが交互に点滅していました。
そしてGとRが交互に点滅している信号機の内方ではレールにヒビが入っていたそうで、きちんと信号制御の電流が流れなかったためという説明を受けました。
私はその区間を抜けて運転を継続できましたが、後続の列車からは抑止となってダイヤが大幅に乱れたのでした。