故障・ドアが開かない閉まらない
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故障・ドアが開かない閉まらない

車両のドアが故障して開かない・閉まらないというケースには様々な原因があります。

ドアの1枚だけが開かない・閉まらないというケースが最も多く、そのほとんどは異物によって動作しないというものです。

私が経験したケースでは、パチンコ玉や小石がドアのレール部分にはまり込んでしまい、ドアが完全に閉まらなかったり、完全に開かないといったものが数件ありました。

ドアレールにガッチリとはまり込んだパチンコ玉って手では撤去できませんから、駅でマイナスのドライバーを借りてきて「てこの原理」で何とか撤去していました。

一度だけ戸袋内のドアレールに異物がはまり込み、ドアが半分くらいしか開かない状態になったことがあります。

昔の車両ならば両開きのドアであってもそれぞれのドアにドアエンジンを持っていましたから、両開きの片方のドアは全開でもう片方だけが半開という状態になるのですが、今は両開きのドア一組でドアエンジンも1個ですから両開きのドア両方が半開という状態になります。

ドアコックを抜いて手動で動くようにして、何度も開け閉めをしていたら戸袋内部でバキッ!ていう音がして、そこから全開にできるようになりました。

何度か手動で全開全閉を繰り返していたら壊れたボールペンの破片が出てきたので、おそらくボールペンがドアレールに挟まっていたのでしょう。

 

異物の挟み込み以外で1か所だけドアが開閉しない時には、ドアエンジンに関連した故障もあります。

ドアの上部の鴨居の部分にドアエンジンなど機器類が収められていて、ドアは吊り下げられた状態になっているのですが、この内部でドアハンガー(吊車)が外れて全く開け閉めができない状態になったりします。

こうなるとそのドアでの乗降はできなくなりますし、開けっぱなしとなるとその車両には乗車できなくなります。

ドアの左右についている手摺りをロープやテープで結んで乗降禁止の措置が取られます。

 

あと1か所のドアが開閉できない原因には、ドアコックが開けられているということもあります。

乗務員や車両課の人の閉め忘れというか閉め方が甘いということもあるし、最近は旅客によって勝手に操作されるということもあるようです。

 

車両のすべてのドアが開閉できないということもあります。

編成全てのドアが開閉できないというのはドアの故障というよりも、他の装置の故障の方が多いですね。

車掌スイッチや前後進切り替えスイッチ(前後スイッチ・ドラムスイッチ)の故障が主な原因です。

 

ある車両のドアだけが開閉しないというケースもあります。

この場合はリレーの故障ということになりますね。

各車両の車端部に配電盤があり、そこのドア関係のスイッチの「切」「入」を何度か繰り返すことで復帰を願うくらいしか対処法はないかな。

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