「ELぐんま」の緊急停止や横浜駅「E217」の報道で思うこと
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「ELぐんま」の緊急停止や横浜駅「E217」の報道で思うこと

あくまで個人的な意見

また撮り鉄関連のニュースが

ネットニュースでも流れていた「ELぐんま」の緊急停止騒ぎ。

撮り鉄が線路に接近しすぎていたたに、1度の走行で2回も緊急停止した?とか。

Xで緊急停車時の動画を見ましたが、たしかにあれだけ接近していたら運転士としては止めますよ。

というか、あれだけ接近されていて警笛も鳴らさず、非常制動も入れずだと運転士としての資質はないと烙印を押されても仕方がないです。

 

Xの向原総合法律事務所 弁護士向原さんの投稿より

運転していてここは鉄道の敷地内だとか、ここは敷地外だなんて分かるはずもなく、危険だと判断すれば警笛を鳴らすなり、非常ブレーキを入れるなりは必ずします。

私がいた会社だけで言われていたのかもしれませんが、運転士には前方注視の義務があり、注意喚起を目的とした気笛吹鳴の義務があり、危険だと判断すれば非常制動の義務があると昭和の末期に教わりましたしね。

 

 

鉄道の敷地内外

で、鉄道の敷地外で撮影するのだから、JRの社員に退去をするよう指示されるのはおかしい、命令に従う必要もないとの見解の撮り鉄さんの投稿ですが、いかにも最近の人の考え方だなと。

法律では!憲法では!って騒ぎ、自分たちの権利だけを主張する人たちと同じですから。

撮り鉄に権利があるとは思わないけど…。

 

私がいた会社の話ではなく兄や友人に聞いた話ですが…

某鉄道会社の線路と接している土地で鮮魚店を営んでおり、その土地とはフェンスや柵で遮られてはいない。

隣接している線路は車庫からの支線への出入庫のほか、本線と支線との短絡線としても使われている。

よく発泡スチロール製のトロ箱が軌道内へ飛ばされてきたり、積まれた木製のトロ箱を避けるように行き来する際に軌道内にも入ってきていた。

軌道内に入ってきておれば当然気笛を鳴らすが、微妙なラインに立たれているときも気笛を鳴らす。

助役等がその鮮魚店の店主に、いくら自身の土地の中だといっても近付きすぎれば車両や列車との接触の危険があるから、列車接近時は不用意に近付かないようにと注意するものの、一切無視。

逆に自分の土地なのだから自由にして何が悪いと、かなりの剣幕で怒鳴られる状態だった。

※会社はその土地の買い取り交渉をずっと続けてきたが(40年とか50年の単位で)、この鉄道会社が大嫌いとかで交渉にも応じていなかった。別の会社に土地を売って今はその鮮魚店はなく別の店舗?になりフェンスも張られているらしい。

 

こんなややこしい話でなくとも、フェンスを避けるために公道上に脚立を立てて撮影していたとしても、場合によっては気笛を鳴らすし非常制動も入れますよ。

ふつうに考えれば高く張られたフェンスより高い場所に顔どころか体があれば、気笛を鳴らすの当然です。

接近してから判断するのではなく、確認できる最遠の地点で判断するのですから。

近付いてからも気笛を鳴らす運転士もいると思いますが、いい加減にしろと怒っての気笛でしょうね(多分…)

あと、結構軽く考えているのか知れないけど、列車通過時の風圧ってすごいんですよ。

撮影者は安全だと思っていても、運転する側から見れば危険だと判断することもありうるわけだし、何かあれば運転士は乗務を外され事情聴取を食らう羽目になるし(罪に問われなくても異動させられることも…)、沿線で警備している助役等はたとえ鉄道敷地外であっても、危ないと思われる場所であれば注意するなり退去を求めることもおかしくはないと思いますけどね。

だいたいガードレールを超えて立ち入る人って、工事など作業の関係で入る人以外は不審者扱いしてもおかしくはないと思いますし。

 

 

鉄道各社局は一般の利用者にだけ目を向けるべき

2024/11/7には横浜駅でE217の旧塗装をまとった車両の撮影者と駅員とでちょっとトラブルがあったようですね。

駅員が「撮影ルールが守られなければ、ハイビームのまま運転をする」のような放送をしたようですが、一駅員に運転士が指示されるものでもないし、ハイビームにするしないは最終的には運転士の判断ですから、この駅員は何の権限があって放送しているのかなって思いましたが……。

もしも私が担当列車の運転士で駅員が「ハイビームのままで……」なんて放送したら、逆に前照灯を消しちゃうかもしれないな、なんて思ってみたり。

 

冗談はさておき、こんな放送を普通に電車に乗って目的地へ行こうとしている人たちは、どう思って聞いているのでしょうかね。

また撮り鉄か…、みたいに思っている人もいるでしょうけど、それ以上に「うるさいな」と思っている人のほうが多いんじゃないかな。

危険行為に対する注意喚起の放送は、どう思われようがしなきゃいけない。

でも「撮影ルールが守られなければ、ハイビームのまま運転をする」なんて文言は、一般の人に聞かせるようなものじゃないでしょ。

E217の塗装変更なんて一般利用者はそうそう気付かないだろうし、気付いた人だってちょっと色合いが変わったなと思うだけで、それ以上思うことはないでしょう。

こういった部分にも一般利用者のほうを向いていない面が出ているなと感じます。

 

今のような状況にしたのは一部のファンかもしれませんが、その人たちだけを締め出すわけにもいかず(犯罪を犯せば別ですが)、一般利用者に迷惑をかけることも多くなってきている現状を考えれば、もうファンサービスに知恵を出す時期ではないでしょう。

それと鉄道ファンが鉄道会社やその従事員にリスペクトする必要はありませんし、会社側も一般の利用者と区別する必要はなく、ファンサービスではなく多くの利用者が良いと思うサービスの提供に頭を使うべきだと思います。

ダメなものはダメと、鉄道会社側は毅然とした対応を取らなきゃ。

ふつうに楽しんでいる人たちはわりを食うわけですが、放置しても大丈夫なラインをかなり超えていますしね。

それと「撮影する権利」なんて言っても、そもそも撮影会でもない限り鉄道社局側が与えた権利ではなく、撮影者側の所有物でもないですけど……。

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