昨夜22時22分ごろ、酒田の南西50km付近の山形県沖でマグニチュード6.8の地震が発生、村上市で震度6強を観測するなど各地で大きな揺れを観測しました。
また津波注意報も発令されて、日付が変わった19日0時06分に新潟で10㎝の津波が観測されました。
日本は地震大国ですのでいつどこで大きな地震が発生しても不思議ではありません。
私はすぐ防災意識って頭から消え去ってしまうのですが、こうやって日本国内で大きな地震が発生するたびに地震に対する備えをしなきゃ!って思い返しています。
今回は津波注意報が発令されていましたが、津波警報や大津波警報と違て津波注意報だと大した被害は出ないだろうって勝手に考えてしまいます(私だけかもしれませんが)
そうした中、羽越線では津波に襲来に備えて乗客を高台へ避難誘導したとの新聞報道がありました。
新潟発酒田行きの特急「いなほ13号」が地震で緊急停止し、乗客51人と乗務員は近くの踏切から高台に避難した。
また新津発鼠ケ関行きの普通列車も同様に緊急停止し乗客と乗務員は車外へ避難した。
今回の地震では緊急地震速報も流されていたので、列車無線を介してその情報をキャッチした乗務員の判断で避難誘導したのでしょうね。
おそらくですが、地震発生後に津波を警戒して旅客を避難誘導させる場合は運転指令からの指示ではなく、運転士と車掌の判断で行っているハズ。
ひょっとしたら緊急地震速報を受信した場合に自動的に流される列車無線の内容に、避難誘導に関する文言があったのかな?
いずれにせよ最終的に避難を決断したのは乗務員です。
夜間に無事に避難誘導ができた乗務員は大したものだなぁと思います。
以前にも書いたことがありますが、私が在籍していた会社での避難誘導に関する認識は乗務員も管理職も本社の社員も皆が低かったです。
阪神大震災や東日本大震災など大きな震災があったにもかかわらず、私が運転士として在籍していた間に行ったことと言えば、津波から逃れるための各駅からの避難ルートを紙に刷って、乗務員室内の備品を納めるケースに忍ばせた程度。
駅間で停車した場合の避難誘導については乗務員に任せたままでした。
実際に地震が起きた際の避難誘導なんて、何度も訓練を繰り返して覚える以外にないはずです。
今回の羽越線での避難誘導は駅間であったにもかかわらず、高台へ逃げることができています。
おそらく避難場所についても繰り返し勉強したのではないのかなと。
私が乗務していて地震による緊急停止で駅間で停車した場合、土地勘のある場所ならば良いのですが、ただいつも電車で通過するだけの場所となるとどうしようもできないかもしれません。
なので
乗務しなくなってよかった、会社を辞めてよかった
って本心で思いますよ。