雨で乗務員室に水たまりができて、一部は客室へ流れ出し
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雨で乗務員室に水たまりができて、一部は客室へ流れ出し

私が住んでいる関西のとある地方は朝6時には雨が降り出していました。

雨降りに電車を運転するのって空転や滑走と闘いながら、できるだけ頑張って定時で運転することが第一となります。

でも自分一人が頑張って運転したとしても、その前後の電車が遅れておれば結局は自分が担当する列車も遅れることに。

駅への到着が遅れれば、その分だけ通常よりたくさんのお客さんが乗車することになり、また遅れが拡大するという悪循環に陥ります。

 

 

雨との闘いは運転面だけではなく、一部の古い車両では運転士の足元にも及んでしまうのですよね。

運転席が付いた車両の前面(妻面)には貫通扉が付いていることが多いのはご存じのとおりです。

他の車両と連結した際には通り抜けができるように、また地下線などで緊急事態が発生し脱出する必要がある場合には、この妻面の貫通扉を開けて車外へ出るなどするために設置されています。

この貫通扉の場所って車両の最も前に位置するために風・風圧が相当きついです。

このために少し厚めのゴムパッキンが、扉にも扉の枠にも設置されています。

そして普通の扉のドアのラッチ(ドアノブを動かすと出たりへこんだりするパーツ)だけでは押さえ付けが弱すぎるために、別のラッチを取り付けているケースもあります。

とにかくきつめに押さえておかないと、いくらゴムパッキンを取り付けていていてもすごい隙間風が吹き付けてきます。

 

 

風はそう簡単に入らないようにしている貫通扉ですが、なぜだか雨はよく侵入してきます。

下手すりゃ乗務員室に水たまりができることもあります。

気笛のペダルから足を降ろしたら、ビチャっと言って水たまりの中に足を入れていることも多々ありますからね。

この水たまりですが、電車が止まっていれば乗務員室内にとどまっているのですが、電車は動かしてなんぼの道具です。

走行させれば慣性の法則によって水が乗務員室と客室との仕切り扉の方向へと流れていき、やがては客室へと流れだしていきます。

「運転士のところから水が流れてきた」

「カバン濡れるやないか!」

運転中に大声でお客さんに言われたことが何度もあり、それがイヤで客室との仕切り扉の隙間に新聞紙を折ってよく詰め込んでいましたよ。

 

 

中には貫通扉から流れ出てくる水の量がハンパなく多い編成もありました。

そんな編成に雨降りの日に当たれば、乗務交替したらすぐに貫通扉の下部に新聞紙をこれでもか!っていうくらいに詰め込んだりもしていました。

運転士によっては乗務員室の水たまりがイヤで、丁寧に新聞紙ですべて吸い取っている人もいましたしね。

 

めったに貫通扉なんて開けないからゴムパッキンなんて放置状態だったと思うし、ボロボロになって雨が入りやすくなっていたとは思うけど、しかし放置しすぎだろ・・・

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