台風通過後の影響や弊害
少し前に台風がらみでの故障に関する話をしましたが、今回は故障とまではいきませんが影響や弊害について書いてみます。
台風が通過した後しばらくの間は、レール上に様々なゴミが乗っかってて変な振動があったり、異音がすることが多々あります。
ゴミと言っても本当にごく小さなもので、脱線など事故を起こすようなものではありません。
列車を走らせるとゴリゴリゴリといった音などが聞こえてきて、ノッチを入れているときだと少し振動も伝わってきます。
風によって運ばれてきた小さな砂の粒かもしれませんが、実際に何が飛んできているのかを確認したわけではないのですけどね。
列車が10数往復もすればそういった音は解消していきます。
台風など強風の後はキーンという高く響くような音を聞くこともあります。
これも想像なのですが、ごく小さな木の枝などがレールに乗っかっていて、車輪で弾くときに発するのかなと思います。
木が徐々に曲がってきて
台風が通過した後、線路沿いの樹木がいつも以上に曲がっていることもあります。
台風が来ているときには折れ曲がりそうな木は伐採するなどしていますが、折れてはいないけど風で激しく揺らされる木もあります。
そういった木は強風下では意外と支障は無いものですが、台風が去ってからは線路側へ曲がっていたりします。
場所によっては信号機が確認できないといった、運転に支障が出るケースもあります。
木っていきなり曲がるのではなく、重みによって徐々に曲がるケースもあるので、台風が通過して半日以上経ってから支障しちゃうこともあります。
びしょ濡れのシートに窓ガラスの破損
あとは台風によって運転休止した場合、車庫内でずっと待機状態となっている車両もあります。
塩による故障(塩害)などを引き起こさなくても、たとえばほんの少しだけ窓が開いていたために雨水が吹き込んでシートまでがびしょ濡れになっていたり。
強風による飛来物で窓ガラスが割れていることもありますしね。
どちらの場合も出庫作業に来た運転士によって発見されるケースが大半ですから、連絡して車両の振替を行い、乗務員は車両を移り、車庫信号所や運転指令は出庫ルートを急遽変更するなどバタバタしちゃうのです。