濃霧の中の運転
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濃霧の中の運転

そこそこ雨が降り、そして今朝は比較的暖かな朝でした。

この天気だと霧が発生しやすくなります。

今朝は各地で濃霧注意報が出ていたようですし、場所によっては徐行の指示が出ていてもおかしくはありません。

 

自動車やオートバイの運転で濃い霧に遭遇すると、私はヘッドライトを点灯させて速度を落として走るのですが、電車を運転するときは基本的に、徐行の指示が出ていなければゆっくり走ることはなかったです。

大雨や強風の時は電車であっても、徐行の指示を待たずに速度を落として走ることはありました。

本当に線状降水帯が発生するような大雨なんて、電車を運転していても恐怖しか感じませんし、強風の時なんて一瞬車体が持ち上がったのではないかって感じることもあったから、さすがに徐行の指示を待ってから速度を落とすなんて判断はしませんでした。

でも私が乗務員として働いていた30年ちょっとの間に、濃霧による徐行の指示って出された記憶がないのです。

たぶん、私が担当していた路線の運転指令には、濃霧による徐行という考えはなかったのでしょうね。

 

比較的市街地や住宅が建ち並んでいる区間が多く、霧が発生しにくい路線だったのは事実ですが、それでも河川の堤防より道路などが低い場所にある場合、道路も踏切も一面真っ白になることはあるのですけど。

少し離れた場所から霧がかかっていることが見えてきて、その真っ白な中に100Km/h以上で突っ込んでいくとレールも見えない状況で、普段から走り慣れているから走行地点が詳しくわかるけど、それでも踏切に近づくとちょっと緊張していましたよ。

踏切で列車の通過を待つ自動車やオートバイのヘッドライトがぼんやりと見えるけど、かなり接近しないと全体像は見えない。

これで踏切内に人が入っていたとしても、接触の寸前にならないと認知できないだろうし、おそらく接触する寸前にならないと非常ブレーキも入れられないだろうと思います。

 

濃霧の中、踏切のない築堤など少し高くなっている場所を走行するのは好きでしたけどね。

線路も枕木もほぼ見えないので、感覚としては電車がレールから離れて浮かびながら進んでいるような感じというのかな。

普段とは全く違う走りっぷりを堪能していました。

 

私が運転していた頃って、勤務していた会社ではまだ前照灯の常時点灯は行っていませんでした。

前方の視界が悪ければ前照灯を点灯するのが当然のはずが、昔ってほとんどの運転士が濃霧の中でも前照灯をつけずに走っていましたね。

私は性格がビビりのためか、濃霧の時には絶対に前照灯を点灯させていましたが、昔は他の運転士に変な顔をされていましたよ。

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