4月になりましたが、いつもの新年度とは違った雰囲気ですね。
新社会人になられた方々の多くは、不安と緊張と希望が入り混じった独特な雰囲気も一緒に味わっていることでしょう。
来週になれば進学で初めて電車通学する学生や生徒の方もおられます。
入社式や入学式の規模を縮小したり、式自体を延期や中止するケースも多いとは思いますが、でもスタートラインに立っているのは事実ですしどうぞ頑張ってください。
で、新年度を迎えると忙しくなるのはご存じの通り定期券売り場です。
最近は券売機で定期券を新規購入できる鉄道会社も増えてきていますが、それほど周知されていないのか定期券売り場の混雑の解消には至っていない印象を受けます。
以前にも書きましたが私が在籍していた駅管区では、定期券売り場の最混雑時のことを“定期祭り”とか“祭り”と呼んでいました。
昔のベテラン駅員の中には4月の定期売り場の最混雑時期に照準を合わせて有給休暇を取る猛者もいましたので、休暇補充でクソ忙しいときに定期券売り場を担当することも多かった私。
通勤定期券を売るだけならばそれほど面倒ではなかったのですが、通学定期券はけっこう面倒でしたね。
学生証や通学証明書などと申込書に書かれた購入する駅間が正しいのかチェックしなくちゃいけない。
大阪や京都や神戸の繁華街の最寄り駅まで購入したい学生の気持ちも分かるけど、残念ながら通学定期券は自宅の最寄り駅から学校最寄り駅までしか発売できない決まりがあるのでその説明をしなきゃいけなかったり。
塾や習い事に通うのにも通学定期券を利用できると思っている大人も多いしね。
それ以上に気を付けなくちゃいけないのが国鉄(現JR)との連絡通学定期券。
私鉄は中・高・大の区別がないけど国鉄は中・高・大で割引率を変えているから、間違えちゃうと誤発売になっちゃいますからね。
定期券の発売のシフトに入れられなくても、内勤で管区長室(駅長室)勤務の時には定期券売り場の前に立つことも多かったです。
定期券売り場前の行列によって他のお客さんの通行の支障にならないように整理したり、通学定期券の申込用紙と学生証などをあらかじめチェックしたり。
特に通学定期券の事前チェックをしておくと、定期券売り場の係員は駅名だけを見てすぐに販売できるので時間を短縮できるんですよ。
赤鉛筆を持って申込用紙に印をつけたり、国鉄連絡の通学定期券ならば中とか高って書いたりね。