スマホをホームの下へ落下させると必ずすぐに拾ってくれと言われるが

このブログの電車の戸袋について書いた記事が、たまにアクセスが急伸します。

戸袋詰めにご用心
戸袋って分かりますか? ドアが開いたときに、そのドアを収納する場所を戸袋と言います。 この画像ですと赤いラインから右側が戸袋になります。 そしてドアと戸袋との間に微妙な隙間があるのですが、ドアが開くときにドアに手を...

1月23日には名古屋市営地下鉄桜通線の車道駅で旅客のスマートフォンが戸袋内へと引き込まれてしまい、運悪くドアが閉まらなくなったために旅客扱いを取りやめて回送としたとか。
しかしガラケーが戸袋へと引き込まれたというのはあまり聞いたことがないので、スマホが普及してこのような件が増加したのでしょうね。

 

私が運転士から助役へ代わったのは2014年なのですが、この頃によく車掌から聞いたのが
「スマホを落としたからすぐに拾ってくれ!」
とホームと電車の間からスマホを落下させた人から執拗に言われるというのです。
ガラケーを落とす人ももちろんいたのですが、すぐに拾ってくれと言われた記憶はありませんし、そのような話を聞いたこともありません。
しかしスマホを落とした人の多くは
「すぐに拾ってくれ!」
と言ってくるのです。
ホームから軌道内へ落としてしまうことに変わりはないのですが、何が違うのだろうと思うこともしばしばありました。

 

ホームから軌道内へ落としてしまうもので最も多いのは履物です。
乗降の際に電車とホームの隙間から落としてしまうんですね。
女性や子供が圧倒的に多かった印象があります。
サンダルだと何かの拍子に落ちてしまうこともあり得ますからね。
履物の場合でホーム上から目視で確認できる場合、電車が停車中であってもマジックハンドなどで拾い上げることができます。
ところがスマホとなるとマジックハンドで挟むことが極めて難しく、うまく挟めたとしてもスマホがキズだらけになる可能性が高い。
なので
「スマホを落としたからすぐに拾ってくれ!」
と言われても
「いま停車中の電車が出てから、ホーム下へ降りて作業することになります」

 

車掌や運転士にホームと電車の間にスマホを落としたと申し出があったとしても、その電車が出発してからの作業になるので駅員が引き継ぐことになります。
ほとんどのお客さんは駅員と一緒に電車が出発するのを見送るわけですが、その間に駅員へ向かって
「電車がスマホを踏んで壊れたりしませんか?」
なるほどね、だから早く拾い上げてくれと言ってくるわけだ。
たしかにレール上にスマホがあれば車輪がスマホを砕いてしまうでしょうね。
でもそんなに上手にレール上に落下することはないと思うけど。
だって電車とホームの隙間を見たらわかりますが、レールが敷かれているのはそんな位置ではありませんから。

そういえば私は買ったばかりのペットボトルを落とした旅客に
「落としたので拾わなくてもいいのですが、電車が踏んで脱線なんかしませんか?」
電車とホームの隙間から見ると、その落としたペットボトルは枕木にものっていない場所にありました。
「あの場所だと電車の走行に全く支障はありませんから大丈夫ですよ」
と答えると、キョトンとした顔をされたのを今でも覚えています。
このペットボトルの話もそれほど昔の話ではなかったですから、ホームと電車の隙間から所持品を落とした場合には、電車が出発すると踏み潰したり脱線の原因になるかもって思うようになったのでしょうか。

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