切符の手売り(窓口販売)

私が所属していた駅管区では切符の販売は通常時は全駅券売機のみでした。
私が入社した昭和50年代は国鉄ではまだまだ窓口で硬券がごく普通に発売されていましたので、それだけ合理化が進んでいたと言えるのかもですね。
でも硬券を発売する時に日付を入れるダッチングマシンに通す様子は、駅員さんらしくていいなぁっていう気持ちもありましたけどね。
切符の販売を原則すべて券売機で行っていたため、駅員の仕事って回数券や企画乗車券と補充券による販売と乗越し清算、それに自動改集札機や券売機のおもりが主でした。
※回数券はその後券売機での販売に切り替わりました。
ただ神社仏閣の最寄り駅でお正月になると参拝客でにぎわう一部の駅では、多客対応として切符の手売りを行っていました。
残念ながら軟券(裏がエンコード化された薄い切符)での発売でしたが、年に何度もある業務ではありませんでしたから希望して“出札”に入れてもらっていました。
※シフト上出札と改札の両方が回ってくるものがあって、臨時改札のくそ寒いラッチの中にも立っていましたけどね。

普段から同じ駅で出札を行っていればあまり苦労はしないのですが、なにせ私は駅勤務時代は機動的な使われ方をしていたために、駅管区内のすべての駅を担当していました。
今日はA駅であさってはB駅、その次は駅事務室で内勤業務って感じだったので、その駅からの運賃を覚えきれていない。
よく売れる切符ってターミナル駅までなのですが、駅が変われば運賃はもちろん違う。
それに加えて小児運賃の切符も販売するので、ホントに混乱しちゃうのです。

手売りの時の恐怖というと
「〇〇駅まで大人2枚と子供2枚、それと△△駅まで大人2枚と子供2枚」
複数の駅&大人と子供の切符のミックスですね。
〇〇駅△△駅両方の運賃を把握していないうえに子供運賃が入ってくるからほぼパニックですよ(笑)
メモに運賃をざっと書き出して暗算して・・・という作業が延々と続きます。
でもラッチ(改札内)で一斗缶にくべた豆炭の火に当たりながら(正確に言うとまたいでいましたが)立っているよりは、パニックになりながら切符を手売りしているほうが楽しかったかな。

 

 

私がパニックになりながら手売りしていた駅も、今では手売りは行われていないようです。
ICカードが普及しているので、昔ほど切符の売り上げがないそうです。
しかし普段電車は利用しないけど初詣の時だけ電車を利用するという方もいますので、どうしても券売機の前には列ができちゃうのです。

パニックになりながら手売りをしていたわけですが、1時間当たりの発売枚数で見ると券売機より手売りのほうがはるかに多いと言われており、多客でも切符の販売箇所が増えない現状を見るとサービスダウンしてるようにしか思えないですね。

 


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