この夏も熱中症とみられる症状で乗務員が交代する事案が
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この夏も熱中症とみられる症状で乗務員が交代する事案が

テレビを見ていると新型コロナウイルスの話題とともに、「殺人的な暑さ」とか「殺人的な猛暑」という言葉を頻繁に耳にします。
ホントに「暑い」という次元を超えちゃって「クソ暑い」以上の「クソ熱い」って表現がピッタリです。
この暑さの中でもマスクを乗務する運転士や車掌も多いのではないでしょうか。

客室から乗務員室で働く運転士や車掌の姿を見ると、なぜだか涼しそうな印象を持つそうですね。
たしかに最近の電車はエアコンの性能も良くなり、昔よりは乗務員室内でも涼しい風が届けられるようにはなっているとは思います。
でも前も横も後ろもガラス張りになっている乗務員室って、やっぱり直射日光が降り注ぎやすい構造であることに変わりはありません。
空気はエアコンで多少冷やされているとしても、体に直射日光が当たれば体温が上昇しちゃって熱中症にはなりやすくなるんです。

実際に今年の夏も乗務員が熱中症とみられる症状により、交代の運転士の手配による列車の遅れが数件発生しています。

 

 

以前にも書きましたが、私が乗務員をしていた頃は乗務中の水分補給なんてできませんでした。
水筒を持っての乗務なんて認められませんでしたし、のどが乾いたらホームの手洗い施設の水道水を飲め!って平然と言う区長がいましたからね。
水筒を持っての乗務は
中身が水やお茶であるとどうやって証明するのか?
アルコール類が入っているのではないかと、旅客から指摘される恐れがある。
また乗務員室で乗務員が水などを飲む行為自体を不適切だと指摘される恐れがある。
といった返答が実際になされましたしね。

私が勤務していた会社では現在どのような対応になっているのかは分かりませんが、一部の会社では乗務員の水分補給に関して寛容な姿勢を見せているようです。
ただあくまで本社サイドの言い分なので、実際に現場サイドではどのような指導がされているのかは分からないですね。
本社の広報の対外的に言っていることと、現場での取り扱いに乖離があるのは常識的だし・・・

 

 

もちろん運転しながら水を飲むなんて行動はダメなのですが、駅に停車中に一口飲むくらいはしないと危険です。
水分補給に関するクレームが来たとしても、会社側は謝ることなく跳ね返してくれなければ乗務員は安心して水を飲むこともできません。
それと遮光幕に関することですが、日中でも背後から日光が当たる場合は閉めることを認めてほしいですね。
いくら空調の性能が上がったとしても、やはり直射日光を遮らなければ体の安全は守ることはできないですから。

眺望の良さを自慢する車両も多く、前方の景色を見ることを楽しみにしている子供も多いとは思います。
だからといって運転士が暑さを我慢して遮光幕を下ろすことをためらっていては、やはり殺人的な暑さには対処できないと思います。

もっと本社サイドや現場の長たちが、働いている乗務員のことを真剣に思いやってほしいし、クレームには謝るのではなく毅然とした態度で立ち向かってほしいです。

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