故障・マイク

私は車掌を4年間したあと運転士になりましたが、運転士になってからも車掌として乗務することが度々ありました。

その中でもっともよく故障に遭遇したのがマイク関連です。

マイク自体が故障することもあれば、アンプがダメなこともある。

私は経験したことがありませんが、車内のスピーカーが故障していたケースもあったようですし、意外とマイクに関連した故障は多かったように思います。

 

私が車掌になった昭和58年当時、私が勤務していた会社の車両の乗務員室には、マイクが一つずつ設置してありました。

運転台側にはマイク用の栓(ジャック)の設置が進められていましたが、まだマイクは設置されていませんでした。

今はおそらく全車両の運転台側にもマイクが設置されていると思います。

 

マイクのスイッチの接触が悪くなり使えない状態だとしても、車掌は気付かずに放送を続けます。

出庫の時とか交代した時には、どのくらいの音量で車内に鳴っているのかのチェックをするために、仕切り扉を開けたりして実際に聞くわけですが、通常は一回チェックすればそのあとは車内で聞こえているものとして放送を行います。

何駅か進んだころには、放送のたびにお客さんがこちらを向くようになります。

そして、仕切り扉を閉めていたとしてもかすかに自分の声が聞こえるはずだけど、そういえば今日は聞こえてこないな・・・

そこでようやく仕切り扉などを開けて音量をチェックし、マイク関連がダメなんだと分かるわけですね。

 

で、今は運転台側にもマイクがあるから、とりあえずマイクを付け替えてチェックします。

付け替えたマイクで車内で聞こえておれば、先のマイクは故障だと判明するので、運転指令に無線でマイクの故障とマイクを付け替えて放送している旨を連絡します。

でもマイクを付け替えてもダメだとなると、今度はアンプの故障が疑われるわけですが、さすがにアンプは一つの乗務員に一つしかない。

なのでマイクを付け替えても放送できないので、アンプの手配を列車無線でお願いします。

 

マイクは乗務区などにも予備が数個は置いてありましたが、アンプはたしか車両課の検修庫(ピット)にしか置いていなかったはずで、アンプの交換の時は車両課の係員が乗り込んできて交換作業を行っていました。

ちなみにマイクが使えない間は、車掌は肉声で案内しなきゃいけないことになっていました。

車内に入って1両ずつ車掌が肉声で案内告知をしていくわけですが、実際には誰もそんなことしていなかった気がします。

私もそんなことしたことがありませんからね。

 

車内のスピーカーの故障は、旅客からの申し出でがあって分かることがほとんどです。

乗務区の助役や車両課の係員が音声が聞こえない車両に乗り込んで状況を確認し、故障だと判断されればその編成を検修庫に入れて作業となります。

でもスピーカーの故障の時って、まず最初に車掌が疑われるんですよね。

本当に放送していたのか?って・・・

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